4年ぶりに冬休みに帰ってきた台北国際ブックフェア
2023.03.25 up
開催前日の準備中の様子
旧正月の連休明けの1月31日~2月5日にかけて、台北国際ブックフェアが開催されました。昨年6月も開催されましたが、規模は縮小、海外のゲストも多くはオンラインでの参加と、まるで「過去の感覚を取り戻す」という感じでした。
今年は4年ぶりに冬休みの時期に戻り、規模も4年前に近づいた状態での開催となりました。
今回はその様子を紹介していきます。
平野啓一郎さん
今年の台北国際ブックフェアで最大の収穫は、海外からのゲストが会場を訪れたことです。日本関係だと、初日にサイン会とトークショーを行った平野啓一郎さんが目をひきました。平野さんは、著書「私とは何か 『個人』から『分人』へ」に関する話から、日本における「自己責任論」、三島由紀夫の著書に関する洞察など、幅広く話を進めていきました。
平野さんはゲストとして会場入りしていますが、今年は外国人を対象に「お帰りなさい、そしていらっしゃいませ!」ということで、パスポートか居留証を提示すれば無料で入場できました。
台湾でも大人気の「S L U M D U N K」
台湾で1月13日に上映が始まった映画「S L U M D U N K 」。
日本でも大ヒットしたバスケットボール漫画ですが、映画上映を記念して、台湾オリジナルの外箱、表紙、ポスターをつけたセットを販売していました。ちなみに、上の写真で全24巻、8500元(約37684円、送料込)です。
*このセットは、1月27~31日に開催された台北アニメ・マンガフェスティバルでも販売されていました。
ボードゲームのコーナーより
今回の台北国際ブックフェアは、2月2~5日に南港展覧館で開催された台北国際ゲームショーと提携し、ゲームショーの前売り券のチケットには、ブックフェアの1日分の入場券がセットになったものが280元(約1241円)*で販売されました。
*【参考】
・ゲームショーの当日券:250元(約1108円)、前売り券:200元(約887円)
・台北国際ブックフェアのチケット:100元(約443円)
*悠遊カードなど、交通系ICカードが必要
両者の提携の背景にあるのは、どちらのイベントもボードゲームを扱っている、という共通点で、これを最大限生かしていたところもありましたが、そちらは次回以降紹介します。
メインテーマのポーランド館前
今年のメインテーマ館は「ポーランド」。
ポーランド館では、書籍や挿絵の展示、作家のトークショー、試食などで、自国の文化を伝える役割を担っていましたが、このイベントではもっと重要な役割を担っていました。
その様子は、次回以降ということで。
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