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試合前の記念撮影より
４月１０～１５日に中学、高校サッカーJ H F L とH F L の決勝と順位決定戦が開催されました。今回はじめて観戦しましたが、驚くことがあったので、みなさんに紹介します。
４月１５日は高校男女の３位決定戦と決勝が行われましたが、3試合目の女子決勝のことでした。
決勝前、保護者もしくは親戚か選手と縁がある人が選手と共に入場するのですが、花蓮縣立體育高級中學（以下、略称の「花體」）の選手入場時、同伴していた保護者らしき人に、以前見かけた覚えがある顔がありました。
陽柏兒（右側ディフェンスの選手）
その人は、陽柏兒という選手の同伴者。
陽柏兒と一緒に入場してきたのが、以前北海道日本ハムファイターズと読売ジャイアンツでプレーしていた陽岱鋼の兄で元福岡ソフトバンクホークスの陽耀勲の弟の陽燿華さんでした。以前会った時と比べ、体が大きくなっていたので、最初よく分からなかったのですが、客席に戻った時に、以前こちらで紹介した妹の陽詩慧と一緒にいたので、確認して、ようやく気づきました。
陽柏兒について二人に確認したら、「お姉ちゃん（注：陽燿勲の姉で、一番上のきょうだいです）の子供だよ」ということで、陽兄弟の「めい」であることが分かり、びっくりしました。
「お姉ちゃんの子供」は、陽詩慧が大学でプレーしている時に何度も応援席で見かけていて、陽詩慧のお姉さんやお母さんらにあいさつしたついでに、ちょっとした遊び相手になったこともあるのですが、その子が成長して高校サッカーの選手として決勝の舞台に立っているのは、本当に不思議で驚きを禁じ得ませんでした。
【参考】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201222914151
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2012860827
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20139211705
同点ゴールの瞬間
そうした事情が分かると、どうしても気になってしまうのが陽柏兒のプレー内容。
先発で出場していて、ポジションは左サイドのミッドフィルダー。ゲーム中はスピードを生かしたドリブルで相手ゴール前に切り込んだり、ディフェンスでは素早く戻って対応するなど、献身的にプレーしている様子でした。
彼女のスピードが生きたのは、前半３５分のことでした。
フリーキックのボールが相手ディフェンスの裏に出たところに合わせて、ボレーシュートを決め、同点に追いつく活躍を見せました。
シュートを決めた後の雄叫び（右から２人目）
このゴールの後、チームは粘りを見せ、しばらくこう着状態が続きました。
陽柏兒も途中で交代することなく、ピッチ上で奮闘しました。
しかし、後半４０分にペナルティライン手前からのシュートをゴール隅に入れられ、１ー２と突き放され、そのまま終了。
陽柏兒の花體は敗れ、準優勝に終わりました。
試合終了時、花體の選手たちはその場に座り込み、動けなくなる選手がほとんどで、その中には陽柏兒の姿もありました。
コーチに慰められ、抱擁を交わす陽柏兒（右）
試合終了後、選手たちが荷物をまとめる姿を見かけましたが、そこでは多くの選手が涙に暮れ、コーチや応援に来た家族らに慰められる姿がありました。
陽柏兒も、応援に駆けつけた陽燿華さんと陽詩慧が歩み寄って慰めていましたが、この時燿華さんがサッカーのルールをよく分かっていないまま応援していたと聞き、ちょっと微笑ましい感じがしました。
陽柏兒は、現在高校３年生で、６月に卒業を控えています。卒業後は、台湾師範大學に進学し、サッカーも続けるそうです。ちなみに、女子の台湾師範大學は、今年の大学サッカーU F L で優勝しています。
大学進学後も、活躍が期待されますが、その後の発展次第ではチャイニーズタイペイ代表の選手となり、もしかしたら日本代表（なでしこJ A P A N）との対戦した時に彼女が出場しているかも…
そうなった時は、この記事をみなさんが覚えていたらうれしい限りです。
【当日の試合】
https://www.youtube.com/live/V1FitYlXuQU?feature=share
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