ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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カタールの喫茶店のドライブスルーで注文した商品を運ぶ店員

カタールの喫茶店のドライブスルーで注文した商品を運ぶ店員

 中東の小国でありながら現在は世界最高クラスの年間約8万ドルのGDPを誇るといわれるカタール。昨年はサッカーワールドカップ、そして、今年10月2日から来年3月28日までは国際万博が首都ドーハで開催されて国際的な注目も集め続けています。

 この20年で砂漠を開拓して急成長を遂げてきたことが知られていますが、町をドライブすれば今もあちこちで建物の建設が続いており、GDPが象徴するように、どこをとっても近代的な新しい街並みと、市内を走る便利で安くクリーンなメトロの車内が、潤沢な資金のある国であることを感じさせます。

 多くが輸入品に頼る食料品の価格も、お金持ちから一般労働者まで、絶対必要な食料品は安心して暮らせる良心的な価格で、ブラジルと比較した場合、ブラジルからカタールに多く輸出されている鶏肉の価格でさえカタールの方が安いことにはショックであると同時に、食料品にまで及ぶブラジルのインフレと物価高が、ブラジルの政策の不安定さを象徴しているようにさえ感じます。


カタールの喫茶店の前で注文を聞きに来た店員

カタールの喫茶店の前で注文を聞きに来た店員

 そんなカタールの最大の厳しい条件は、特に夏場、時によっては50度まで達する気候です。ドーハ市内は世界の大都市に勝るとも劣らない美しい高層ビルとその合間に美しい噴水など水の風景が展開されています。室内も車内もクーラーが効いて快適ですが、元は砂漠地帯で、今も市内を離れれば砂漠の景色が広がっています。

 訪問した9月下旬、現地在住の人々に言わせれば、涼しくなったと言いますが、サンパウロや日本では感じたことのない、とても日中は外に出歩きたくない、長距離は歩けない気候です。

 そんな自然環境の中で、ドライブ中の人々に利用されるのが喫茶店のドライブスルーです。日本や欧米なら時間短縮や下車する手間を省くのが動機だと思いますが、カタールでは暑さを避けるのも大きな目的です。


カタールの喫茶店のドライブスルーで購入したアボカドジュースとシンプルなサンドイッチ

カタールの喫茶店のドライブスルーで購入したアボカドジュースとシンプルなサンドイッチ

 エンジンを切って停車すれば車は暑くなり、次に乗る時も不快です。そして、車を降りて身近な距離でさえ歩くのも嫌煙したくなる暑さがあります。

 それらを克服したい顧客のニーズに応えるため、ドライブスルーの看板は上がっていなくても、インド人を中心に街のあちこちで見かける喫茶店の前に車が立ち寄れば、さっと店内から店員が出てきて、メニューを聞き取りに来る風景が見られます。暑さを避けるため、店員が顔を覆っているケースもありますが、その気持ちが本当によく分かる太陽光線と暑さです。

 10時から11時ごろのブランチや午後のおやつの時間に利用されるケースが多いようですが、カラックと言われるインドのチャイに似たお茶やコーヒー、軽食やフルーツジュースなど、車でも気軽に食べられるメニューがよく選ばれるようです。

 お金持ちの国と言っても、インド人に経営されていることの多い庶民の喫茶店のメニュー価格はブラジルや日本よりもお得な価格と品質で、簡単なサンドイッチなら3~4カタールリヤル(120~160円)と、特にサンパウロの外食費の高さと品質と比較すると人道的に感じる今のカタールです。



カタールの喫茶店のドライブスルーで購入したカラック

カタールの喫茶店のドライブスルーで購入したカラック


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