メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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2024.11

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 現在私が住んでいるのは、グアダラハラ郊外の村。広い広いメキシコ(日本の5倍の面積)の中央高原地帯に広がる酪農地帯に差し掛かろうとするところ。

 近隣の酪農家さん達が朝と晩に、搾乳した新鮮な牛乳をどこに運び込んでいるかというと、村に点在するチーズ工場。大小規模はさまざまですが、大抵は家族ぐるみで行っているようです。


 小さなチーズ工場では、日本でもロングセラーの「裂けるタイプチーズ」の原型となったオアハカチーズ、マンチェゴ、モッツァレラタイプ、などのフレッシュチーズや、それらの副産物リコッタチーズ(レケソン)、クリーム、スパイスがたくさん入った腸詰豚肉のチョリソなどが売られています。どれもできたばかりの新鮮なもの。


 値段は1キログラムあたりの値段が表示されていますが、大体のところが100グラムから買うことができます。

 試食もさせてもらえるし、窓口には同じ地域で作られたクッキーやはちみつ、地卵などさまざまなものも売られていることが多いので、あれもこれもとどんどん欲しいものが増えていきます。


どれもこれも新鮮でミルクの風味がたっぷり

どれもこれも新鮮でミルクの風味がたっぷり

 こういった小さなチーズ工場では、その場で売ることを目的としているわけではないため、特に看板が出ていることはありません。ここで作ったものを近隣の個人商店などに卸しているのがメーンの販売ルート。なので探し出すのもなかなか大変。

 誰かの家で出されたチーズが美味しければ、どこで買ったのか、その店はどこか、と聞いて尋ねていくほかはないのです。1日かけて、田舎の村々を回るドライブに出て、村人に「美味しいチーズを作っているところはあるか」と聞いていくのもいいでしょう。それもまた楽しい近場の旅にもなりますね。

 大型スーパーで売られている大量生産の商品の方が安い場合も多いのですが、こうして地元で手作りされるものを手に入れ、新鮮なチーズを楽しむ喜びに勝るものはありません。


これぐらいの小さい規模で作っています

これぐらいの小さい規模で作っています


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