メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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のどかな市役所

2024.12.21 up

 メキシコの平均的な田舎の村を通りかかることがありました。

ミチョアカン州のチルチョタという、街道沿いにある人口4万人ほどの小さいながらも200年近い歴史のある市。

 休憩がてらぶらぶらと村の中心を歩きます。

 メキシコの市町村は全て、その中心に広場があり、その横に市役所や州の施設、教会があります。広場はいつも誰かが木陰で休めるように、たくさんの大きな木が植えられており、ベンチがずらりと並んでいます。日差しは強いものの、木々の葉を揺らす風がとても爽やかで気持ちが良い空間です。


 広場の横にある市役所を覗いてみます。

 長い回廊のような作りの屋根の下に、役所の各部署の名札がついており、ベンチがずらりと並んでいます。ここに座っている人たちは、特に用があるわけでもなく、純粋に風通しの良い日陰で涼んでいる近所の住民たちです。もちろん、建物の中で仕事をしている職員もそのほとんどが村の住民。だれがどこの娘さんで、だれのいとこだ、というのもみんな知っている、そういう距離感。


のどかすぎます

のどかすぎます

 建屋の中には、同州出身でメキシコ独立運動時の英雄モレロスの壁画や、先住民族から初選出されたフアレス大統領の肖像画などがあり、こんなに小さく質素であってもここが政府の建物であることがわかります。

 受付も守衛も何もなく、ただ建物の一階に誰でも入れる古い木のドアと窓がいくつも並んでいるだけ。

 各種税金を払い込む窓口も、酪農家向けに薬品やホルモン剤などを売る窓口も、フルオープン。のどかこの上ない、小さな市役所です。


どんなに小さくても独立の英雄の壁画は欠かせません

どんなに小さくても独立の英雄の壁画は欠かせません



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