メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 素朴なパン屋さんの作る素朴なパンは、中身も素朴そのもの。

 特に人気なのは、塩パンとチラカヨテ入り。

 塩パンはクロワッサンのような形にした後で岩塩をぱらりと振ったもの。

 チラカヨテという大きく色の薄いスイカのような実は、和名を「クロダネかぼちゃ」といい、1つが6~8キロにもなります。そうめんカボチャのように果肉は柔らかい繊維がたっぷり詰まっていて、これを黒糖などと一緒にゆっくり煮込んでできたジャム状のものを、中に入れます。


お兄さんの前にある緑の丸いものがチラカヨテ

お兄さんの前にある緑の丸いものがチラカヨテ

 何も入っていない丸いパンも、ころころとオーブンの横に無造作に広げられているのを見ると、ハイジの世界に入り込んだようです。
 
 使用しているのは小麦粉、砂糖、イースト、その他、自然な素材のものばかり。添加物や着色料、香料などは使っていない「100年以上前からのレシピ」だそうです。

 都市部のパン屋さんで人気のお砂糖たっぷりの甘いパンもありません。昔ながらの味。この素朴さを求めて、大きな町からわざわざこの山間の村まで買いにくる人が多いのです。


ハイジのパンを連想させます

ハイジのパンを連想させます

 私も、同行した友人と共に、両手に抱えるほど大量に買い、いつもお世話になっている近所の方々へのお土産にしたり、小分けして冷凍にしたりしました。サクサクと歯切れがよく、ほんのりとした程度の甘さのパンは、なくなった後も時々思い出してまた買いに行きたくなるほどです。


1日に250キロもの小麦粉を使うそうです

1日に250キロもの小麦粉を使うそうです



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