操車場にある農園 安坑ライトレール
2024.07.06 up
操車場に設けられた駅より
昨年2月に開通した安坑ライトレール。昨年12月には、流れ星ライトレールを開催して、利用者を増やそうとがんばっています。今年4月20日には、操車場に設けられている農園を体験してもらおうと、屋台を設け、マジシャンなどの舞台でパフォーマンスするゲストを招待して行われました。
今回は、その様子と操車場に設けられた農園について紹介します。
【参考】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=202411012919
操車場駅を降りたところに設けられた屋台
この日は、午前9時発の十四張発の列車が終点の雙城駅を通過し、トンネルを抜けたところにある操車場まで運行されました。
川端康成の「雪国」に「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」という冒頭の一文があるのですが、こちらの場合は、「終点の駅のすぐ先にあるトンネルをゆっくり抜けると、静かな操車場兼農園であった」という感じでした。
農園の様子
操車場駅を降り、少し歩いて移動したら、屋台が立ち並び、ゲストがパフォーマンスを披露する小規模の舞台が設けられていました。
屋台も、飲食品を扱うところが人気が高く、私が訪れた午後の時点で売り切れて片付けているところも目立ちました。舞台前は、タープテントが設けられているところに家族連れがピクニック感覚で集まり、飲食を楽しみながら舞台を見つめる様子が見られました。
その一方で、農園の方へ赴き、鉢植え体験のコーナーへ行ったり、植えられている野菜に目を向けている人も少ないですが見かけました。
実がなっているファーストトマト
農場をゆっくり歩いていると、いろいろな農作物が植えられています。さつまいもなどの芋類もあれば、キャベツやレタスの葉物、とうもろこし、かぼちゃ、茄子もあって、担当の方の気合いの入り方がうかがえるものでした。
生育期間が長いものは、まだ苗の段階で、収穫にはほど遠いものが少なからずあり、今後こちらで収穫した野菜がどのような形で販売され、料理屋に出荷されるのか気になってしまいました。
終点の雙城駅に向かうトンネルの入り口
操車場兼農園の最大の魅力は、台北市や新北市の都市部と違い、空気がきれいで、静かなことです。車だけでなく、排気ガスを出して走行するスクーターも多く見かけるところの空気は、自信を持って「いい」とは言えません。中にはスクーターにまたがって、エンジンをかけたまま屋台で料理を注文する人も少なくなく、そこで排気ガスの臭いをかぐこともしばしばあり、不快感だけが残ります。
この操車場兼農園は、前出のようなものとは無縁で、都市部ではなかなか感じられない「緑」、「自然」を感じなれる貴重な場所のように感じます。
この日の活動から、操車場兼農園が開放され、ピクニックや自然体験で訪れることができるようになりました。また、7月1~26日の平日の午前6時28分発と同7時16分発は、操車場駅から出発する試験運行を行います(改札は交通系ICカード限定で、入金が必要)。そうすると、上の写真のような風景から、雙城駅に抜けるところが見られます。
一般の観光客の方には、非常に厳しい操車場駅発の利用ですが、ひとまず安坑ライトレールで雙城駅まで移動し、駅からトンネルに向かい、そこを抜けるような感覚で歩いていけば10~20分くらいで操車場兼農園に到着しますので、興味のある方は、行ってみてはいかがでしょうか。
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