メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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新学年への準備

2024.09.21 up

 メキシコの公立小中学校の新学年開始はだいたい8月の最終週。その前になると、担任教員から「新学年に必要なものリスト」が保護者たちに配られます。ご近所さんに中学2年生と小学6年生の保護者がいるのでそのリストを見せてもらいました。


 小学6年生は、各教科ごとにノート一冊。数学用には細かいマス目が印刷されたノート、書き方のクラス用には用紙がピンク色のもの。課題作成のクラス用には黒い用紙のノート、調査のクラスにはバインダーに専用用紙。それぞれの表紙には科目名とフルネーム、学年などを明記しておくこと。

 150枚のコピー用紙の50枚は児童が自分で管理し、その他100枚は教員に提出。これは1年間に児童一人あたり100枚のプリントが使われるので、それを各自もってきなさい、という意味。日本にはないシステムなので驚きますね。

 そのほか、黒、青、緑と赤のボールペン。修正液。鉛筆消しゴムと鉛筆削り。ハサミや色鉛筆、定規分度器コンパスなどの文具とかなり細かく書かれています。これら毎日持参する文具にも全て、名前を貼り付けておくように指示がされています。


小学生新学年に必要なものリスト

小学生新学年に必要なものリスト

 中学2年生は、各科目ごとのノートの「表紙の色」も指定されていて、科目のノートを忘れたら他のノートに書くことは、教科担任からマイナス点をつけられます。必要な持ち物はだいたい小学校と同じ。英語教育も中1から始まるので辞書も必要になります。


中学生新学年に必要なものリスト

中学生新学年に必要なものリスト

 このリストを見ていて面白いことを発見しました。

 ハンドソープ、トイレットペーパー、除菌ウェットティッシュ、除菌ジェル

 除菌用のものは各自が用意するのはわかるのですが、ハンドソープとトイレットペーパーが日本ではありえない気がします。なぜなら、学校のトイレにそれらを常備しておくと、経済的に厳しい家庭環境の子どもたちが親の指示で学校から家庭用に持ち帰ってしまうことがあるから、という理由からだそう。日本との大きな違いに驚きます。



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