ドイツ北部、冬のバルト海のビーチ散策
2025.01.28 up
冬は静かな雰囲気のバルト海
スイスで暮らしていると、やはり恋しく思うのは海。スイスには美しいアルプスの山々や湖はたくさんありますが、海はないのです…。
そのためドイツ北部にある夫の実家に滞在している時は、季節に関係なく、必ず一度はバルト海か北海を訪れることにしています。昨年末はバルト海のボルテンハーゲンという所へ行きました。
見るからに寂しそうな雰囲気。冬のバルト海といった感じです。
ビーチを覆う海藻・海草と、エサを見つけて食べている若い水鳥
夏の間は多くの人々でにぎわうリゾート地ですが、冬は閑散としており、ほとんどの店も休業中。地元に暮らす人々が静かに過ごす場所になっています。
ビーチにある桟橋を目指して歩いていると、砂浜には大量の海藻や海草がかぶさっており、ビーチが見えないくらい。なかなか歩きにくい状態になっていました。
夏のシーズンになる前に、海藻はある程度取り除かれるのですが、それでも年々海藻・海草の量が増えている気がします。実際に、観光客からニオイに関するクレームが来ることもあるのだとか。
近年の温暖化や東から吹いてくる強風の影響で、大量の海藻が打ち上げられてくるようになったのだそうです。そしてこれらの海藻・海草は全部“ゴミ”扱い。
食用とかコスメ、燃料など再利用の可能性を探っているところなのだと思いますが、現在のところバイオマス案ぐらいしか出ていないよう。
人に対する健康的な影響はないそうですが、ビジュアル的にあまりよろしくないので、ニオイも含め問題となっています。
喜んでいるのは水鳥だけのようで、カモメや白鳥、カモたちがビーチでカニか虫か、何かを捕らえて食べていました。
木製の長い桟橋と「ボルテンハーゲン」の表示
そうこうしているうち、海に伸びる木の桟橋に辿り着きました。ここは誰でも歩きやすくなっていて、また途中休憩ができるようにベンチもあるので、幼い子どもたちや高齢者の姿もよく見かけます。
桟橋の先端まで来ても、水平線の向こうにあるはずの陸は肉眼では見えませんでしたが、彼方にはデンマークがあります。そんなほぼ北欧に近い地なので、午前中のうちに夕暮れのような雰囲気になり、体も冷えてきました。
エビもさくさくで軽く美味しく食べられました!
そこでビーチ近くに出ていた食べ物のスタンドとテントで軽食を取ることに。
新鮮でさくっと油で揚がったエビやタラ、そしてユーラシア大陸北部の気候が厳しい場所で育つザンドーン(Sanddorn)という果実のホットドリンクで温まってから、やっと帰宅したのでした。
アルコール入りのものも販売されていましたが、今回はノンアルコールで(笑)
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