ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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日本で販売されているブラジル産鶏肉ブランドSearaの鶏肉製品

日本で販売されているブラジル産鶏肉ブランドSearaの鶏肉製品

 ブラジルは近年、世界の鶏肉市場において圧倒的な存在感を示しています。ブラジルの鶏肉専門のニュースサイトなどによると、2000年には全食肉生産量の約40%を占めていた鶏肉は、24年には48.47%へと増加し、食肉生産全体を牽引する存在となっています。

 24年のブラジルの鶏肉生産量は約3150万トンと過去25年間で2倍以上に成長しており、世界的な金融危機の影響を受けつつも一貫した増産が続いています。


ブラジルで販売されているブラジル産鶏肉ブランドSearaの鶏肉製品

ブラジルで販売されているブラジル産鶏肉ブランドSearaの鶏肉製品

 ブラジルの鶏肉輸出も順調に拡大しており、24年の輸出量は495万トンに達しています。そのうち78%がカット品で、特にもも肉(30%)とむね肉(27.6%)が主要な輸出部位となっています。主要輸出先として中国、中東、日本などが挙げられますが、日本はブラジルの鶏肉輸出先として第2位を占めており、日本国内の業務スーパーなどで広く流通しています。
 
 その存在感は、例えば、「Seara」ブランドの鶏肉は、ブラジル国内だけでなく日本や他の国のスーパーマーケットでも、国を超えた存在感を持っています。


カタールで販売されているブラジル産鶏肉ブランドSearaの鶏肉製品

カタールで販売されているブラジル産鶏肉ブランドSearaの鶏肉製品

 近年では中東市場への輸出拡大が顕著になっており、例えばカタールでは鶏肉市場の約70%をブラジル産がシェアして、スーパーマーケットの冷凍食品売り場がブラジル産鶏肉で占められています。シャワルマ(中東でおなじみのピタパンに具を巻いたサンドイッチ)向けの骨なしカット品の需要も高まっており、中東市場のさらなる成長が期待されています。
 
 ブラジルの鶏肉産業は、世界市場のニーズに対応しながら、今後もブラジルオリジナルで拡大を続けていく勢いです。


カタールで販売されているブラジル産鶏肉ブランドSadiaのシャワルマ用の鶏肉製品

カタールで販売されているブラジル産鶏肉ブランドSadiaのシャワルマ用の鶏肉製品


日本で販売されているブラジル産鶏肉ブランドSearaの鶏肉製品

日本で販売されているブラジル産鶏肉ブランドSearaの鶏肉製品


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