台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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北海道ツアーの料金表示

北海道ツアーの料金表示

 あるイベントで聞いた話ですが、昨年台湾から日本へ行った人の数がおよそ604万人と、過去最高を記録したそうです。東京、大阪、京都に集中しているようですが、周りの話を聞いている限りでは、北海道も冬の雪の鑑賞、グルメ、夏の避暑地としても人気があるようです。

 海外で、北海道がどのように知られ、どのようにPRされているか。台北国際旅行展の様子から見ていきたいと思います。


「オホーツクに消ゆ」のチラシより

「オホーツクに消ゆ」のチラシより

 1980年代にパソコンに触れ、ファミコンで遊んだ世代には懐かしいゲームソフト「オホーツクに消ゆ」。北海道を舞台にしたご当地ゲームですが、昨年9月12日にNintendo Switch版が発売されました。87年に発売されたファミコン版のストーリーに加え、2024年を舞台にしたオリジナルストーリーも入っています。

 Nintendo Switchは、台湾でも人気の高いゲーム機です。この視点からこのゲームに触れ、北海道を目指す人が増えるといいですが、いかがでしょうか。


アイヌ古式舞踊の披露

アイヌ古式舞踊の披露

 北海道平取町と白老町にあるウポポイが北海道のブースの一角でアイヌ文化のPRを行っていました。私自身、アイヌ文化に触れるのは初めてで、迫力あるアイヌ古式舞踊を間近で見ることができ、貴重な機会になりました。

 同時に、このような形で1人でも多くの人がアイヌ文化に触れ、学ぶ機会があればいいかな、とも思いました。


北海道と台湾の対比

北海道と台湾の対比

 北海道のブースに設けられたミニステージでは、前出のアイヌ古式舞踊の他にも、北海道各地の観光情報も紹介されています。

 日本でも、北海道の各地区を回る際、道外の人たちに正確な地理状況が理解されておらず、地図の距離感で考えがちな傾向にあると聞きましたが、台湾の人たちも例外ではないようで、こうした画面の説明がつけられるのは非常に貴重だと思いました。


帯広といえば……

帯広といえば……

 帯広については、サイクリングを通して十勝地区の自然に触れたり、畜産業、水産業、農業に触れるツアー企画の紹介がありました。値段も2万~10万円まであり、予算に応じて申し込めます。

 このほか、観光スポットの幸福駅、然別湖の紹介、十勝地区の観光地の移動に必要な路線バス乗り放題パスの「ビジットトカチパス」の案内もありました。

 「食」に関しては、お土産や北海道物産展で人気が高い「マルセイバターサンド」の六花亭本店があることもあってか、スイーツを強調した部分もありました。また、クイズ企画で正解した来場者に用意されたお土産は、柳月のバームクーヘン「三方六」でした。

 北海道の人気が出て、台湾人観光客が増えているとしたら、こうしたPRの賜物ですが、彼らが観光で消費するだけでなく、北海道が持つ文化や歴史にも興味を持つきっかけになることを願います。


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