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クリスマスツリーの点灯式の様子
過去２年に続き、台湾観光協会６８周年記念総会に出席しました。
２０２４年の会場は、１１月２３日に３Ｄ表示のクリスマスツリーの点灯式を行った圓山大飯店の１２階にある大宴会場でした。
内容や構成は過去２年と変わらないのですが、今年は基調講演で学ぶことが多かった内容だったので、以下、みなさんに紹介します。
【参考】
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=202212270441
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=202418135357
行政院の卓榮泰院長によるスピーチ
前年は頼清徳副総統（当時）が訪れ、警備の厳重ぶりに思わず身構えてしまいましたが、この時は撮影機材の登録が求められるだけでした。一眼レフカメラやビデオカメラを持参した場合、機材の登録が必要ですが、その時点で行政院の院長レベル以上の来賓が訪れることがはっきりしました。
手荷物の確認や空港並みのボディチェックが行われなかったので、総統か副総統ではないことが確定しましたが、安倍晋三元首相の銃撃事件以降の警備の厳重さには、仕方がないとはいえ、少々うんざり気味になっています。
基調講演の画面より
冒頭は台湾観光協会の会長、栄誉会長、来賓のあいさつが行われましたが、最後のあいさつは、行政院の卓榮泰院長が行いました。この場でのスピーチでは、４月３日に発生した花蓮地震で被害を受けた観光業の振興に触れていました。
また、２０２３年７月に台湾北部、中部、南部と地域ごとに導入された定期券「ＴＰＡＳＳ」の使用率が８８％まで増加したこと、観光の際に使う交通の利便性を高めるために交通部がその責任をしっかり果たしていかなければならない、と交通部の役割についても言及しました。
同じく基調講演の画面より
卓榮泰院長のスピーチ後の記念撮影の後、来賓３名の基調講演が行われました。
クレジットカードＶＩＳＡの台湾地区代表の方が、カード決済の使用状況について分析していたのですが、非常に興味深い内容でした。
独自の調査結果として、５７％がより高い出費に意欲的で宿泊先も柔軟に換える傾向にある、さらに５３％が個人旅行者である、ということでした。２０２３年１０月～２０２４年１０月のカード使用状況も、店頭では２２％、ネットでは３０％増加の成長を見せたということでした。
国ごとのカード使用目的の比較
台湾の人たちの海外渡航先と渡航先ごとの店頭でのカードの使用回数（３枚目）は、どちらも１位が日本でした。昨年と今年の１月に帰国した自分自身の経験ですが、円安で日本のものが安く感じられるだけでなく、質もしっかりしているので、安心して買えるのが要因だと見られます。また、ものによっては台湾で買うよりも安いものがあり、それを目当てで訪れる人も少なくないようです。
国ごとによる台湾に来た外国人訪問者数とカードの使用回数（４枚目）は、訪問者数１位は日本でしたが、カードの使用回数は３位で、１位のアメリカから大きく差をつけられています。アメリカ社会が、現金よりもクレジットカードに比重が置かれるのを差し引いても低いように感じますが、この辺りに円安の影響が出ているのかもしれません。
国ごとのカード使用目的（５枚目）は、日本、アメリカ、シンガポール、韓国、香港との比較。日本は、１位から順に宿泊、外食（レストラン）、お土産、デパート（での買い物）、食料品で、台湾では宿泊と食事に消費の比重を置いているという見解でした。面白いのはアメリカで、他の４カ国にないヘルスケアへの消費が５位でした。
このように、私にとってはとても貴重なお話が聞けていると思っていても、会場に招待された観光学専攻の大学生のみなさんは、うつむいてスマホの画面を凝視していました。仕方がないといえば仕方がないのですが、せっかくの機会を逃してしまうのは何だかもったいない気がしました。
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