台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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会場の世界貿易中心

会場の世界貿易中心

 今年も2月4~9日に台北国際書展(ブックフェア)が開催されました。

 2022年夏に復活開催し、23年から冬休みの時期に開催が戻りましたが、冬休みは各種イベントが開催される時期でもあるので、予定が重なりやすいのがネックです。23年は、それをうまく利用したチケットを販売していましたが、今年は6~10日開催の台北国際動漫節(マンガ・アニメフェスティバル)と重なり、どうしようかと考えましたが、混雑が激しくなる週末にはブックフェアの会場にいる時間を増やし、比較的空いていそうな平日はマンガ・アニメの方へ行くという感じで見ていました。

 個人的には勘弁してほしい日程でしたが、どちらも何とか見てきました。今回は、ブックフェアの様子を紹介します。


会場を上から

会場を上から

 台北国際書展の会場は、台北101となりの世界貿易中心。駅名にもあり、出入口が、目の前にあるので、行きやすいところです。

 他のイベントだと、会場の半分を別のイベントに貸し出されていることもあるのですが、このイベントでは全フロアを使います。2010年代は、今は更地になっているところに別館があり、そちらに児童書や文房具を扱うブースが集められていたのですが、再開後は一つの会場で収まっています。

 ブースによっては趣向を凝らした設計で、個性を前面に出すところもあり、期間限定の街が出来上がっているような雰囲気に包まれます。最終日には、そのデザインの人気投票もあり、閉会式では表彰も行われるので、そちらも注目ポイントでもあります。


2月8日の様子

2月8日の様子

 2月8日は土曜日でしたので、先にマンガ・アニメの方の会場へ行ってから、午後3時以降に到着すると、過去に見たことがないくらい人が多く集まっていて驚きました。
 
 以前マンガ・アニメの方で人が集まり、端から端まで5分もかからず移動できそうなところで10分以上かかったことがありましたが、その混雑が分散されたような感じでした。

 振り返ってみると、混雑必至で人気のブースに入るのに3~4時間並ばないといけないところへ子供に付き合って行って、無駄に時間を過ごすのを親が嫌って台北国際書展の会場に来たのかな……と思いました。入場料も、18歳以下は学生証持参で無料になるので、それも後押しになったように感じました。


パックマンのボードゲーム

パックマンのボードゲーム

 会場内は、本と文房具だけではなく、ボードゲームを扱っているところも出展します。上の写真のパックマンのボードゲームは、1月の台北国際ゲームショウの会場でも見かけましたが、同じものを並べるということはせず、サイズが大きいタイプのものを並べ、来場者の目をひきました。

 ちなみに、パックマンのボードゲームは、通常のサイズで1190元(約5412円)で販売されていました。


会場で買った本

会場で買った本

 取材用のパスで入場し、中の様子を見て取材と撮影をしているのですが、並行して読みたい本も買っています。今年は、頼清徳総統、行政院の鄭麗君副院長が会場をまわって購入した書籍を机の上に並べている写真が出ていますが、私は流石に100冊近くも買えないので、上の写真でお許しください。

 上の写真ので2000元(約9096円)強ですが、一気に買ってしまうと持ち帰る際に重さで手提げ袋が破れてしまうので、日にちを分けて買っています。日本語の指導用に日本語能力検定の模擬問題集、観光客増加に合わせて料理関係の本も表現を知るために買いました。あとは個人的に興味がある歴史の本も買いましたが、その中にはハンナ・アーレント著「エルサレムのアイヒマン」の中国語翻訳版もあります。

 他にも買いたい本はあったのですが、それらは来年以降に取っておきたいと思います。

【参考】
https://www.facebook.com/share/p/1HNTug7ETJ/
https://www.facebook.com/share/p/16BQTwZ3LM/


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