
店内は真っ暗だが 営業していたカテドラル横のお土産屋
4月28日12時頃、WiーFiが切れ、それから1時間後、知人がドアを叩いてきてスペインとポルトガルのイベリア半島一帯が、大規模な停電になったことを知りました。
街に出てみると、市内は騒然としています。携帯電話などの通信回線も不通になり、停電になった理由を知りたくても、知るすべがない状態で、人々の不安が広がっているようでした。
「私の記憶の中では、こんなことは初めてだわ」と、現地のセニョーラが心配そうに、路地で、見も知らない私に話しかけてきたほどで、ある種の連帯意識が市民の間で生まれていた気がしました。

シャッターを閉め始めたパティスリー店のウインドーを眺め、買いたそうな観光客ら
バルセロナ中心部の商業地区ではレストランやスーパー、ファッション関係の小規模ないくつかの店は、真っ暗な店内でも営業を続行していましたが、このご時世、多くの人はキャッシュレスで買い物をするのに、支払いが制限され、現金のみ。銀行で現金を引き出すこともできないので、誰でもは利用ができない状態でした。

独自のバッテリー機器をレジと接続して、営業している八百屋を発見!
ほとんどの店がシャッターを閉めていましたが、営業していた店の主人は、とても儲かっていて「ムイ・ビエン!」と喜んでいました!(日本語で「いいぞ、いいぞ」という感じ)
いつ電気が復旧するかわからなかったので、輸送システムも動かず、食品や日用品が手に入らなくなると考えた人たちは、開いている店を発見したら、日持ちするものを買い込んでいました(ちなみに、私も野菜と果物を!)。

地下鉄駅入口は、テープが張られて、利用禁止に
特に大きな影響を受けたのは、空港などの公共交通機関を利用する人たちだったと思います。
乗り物もチケットレスの人がいるので、唯一運行しているバスにさえ乗車できなかった人もいました。
幸運にも停電前の午前中にバルセロナ市内に着いていた観光客でさえ、グーグルマップが利用できず、宿泊先が判らず、スーツケースを持ってウロウロしている人たちや、エアビーで予約していたけれど、インターホンが電気なので鳴らず、電話も不通なので民泊先に連絡が取れず困っている人など多数目にしました(観光客の多さを実感!)。
当然のごとく、バルセロナ近郊の自動車道の込み具合は尋常ではなく、その上、信号機も作動しないので、警察官が対応していましたが、全部の箇所ではなく、非常に移動に時間を要したそうです。

観光地区のいっぱいになったゴミ箱
市内の観光地区のごみ収集車は電気自動車。いつものように、日に何度も収集に来れず、衛生面でも心配でした。
あまりにも電気に頼っている時代、私たちの生活とエネルギーの在り方について、今後良い方法を考えなくては、と思う機会になったのに違いありません。
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