メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 住んでいる集落の町長さんから「ちょっと頭数として手伝ってほしい」と言われました。なんだろうと話を聞くと、「2週に一度、共同購入のような形で食品や日用品をお安く買える仕組みがある。市場や倉庫、各企業の抱えている在庫の一掃セールのようなもので、人数が少ないと成立しないので、もしよければ」とのこと。

 ちょうどその日は時間もあったので、その共同購入の分配作業のお手伝いもしてみようかなと、行ってきました。


わっせわっせと分配します

わっせわっせと分配します

 Despensaデスペンサと呼ばれる州政府や公的機関、フードバンクなどが「福祉対策の一環として」行っているもので、州政府地区ごとの分配班として数人が集まり、購入希望者が3つずつ大きなカゴやバケツを持ってきていました。そこにトラックで野菜や果物、清涼飲料水や植物油、などを運んできます。

 ドカドカと下ろされた各商品を、人海戦術でそれぞれのバケツに分けていきます。大きな野菜や果物は簡単なのですが、ミニトマトなどの小さな物や、細切れにし冷凍されていたカリフラワーなどはビニール袋に入れてから配布。結構な作業量です。

 予想以上に入荷し売れ残りそうな野菜などを、廃棄の一歩手前で救い出してこのように配布していくので、潰れたものや傷んだものは弾いていきます。


30軒分ぐらいあります

30軒分ぐらいあります

 8人がかりでの分配作業は約2時間。自宅に持ち帰り並べてみました。

 野菜、果物、長期常温保存の牛乳、卵、清涼飲料水、植物油、ショートパスタ、豆とオートミール、食パンとシリアルなどなど。

 ざっと計算した一般的な商店での販売価格と支払った額を比較してみると、4割程度。大変お得です。その後、4回購入していますが、一回分の額は多少上下するものの、時には市販の3割ぐらいの内容が入っていたり、なかなか楽しい共同購入。家計にも大変優しい内容と金額ですが、さらに生活に困窮している家庭には「無料配布」の特別パスも用意されているとのこと。


結構な量です

結構な量です

 フードロスも少なくなる上に家計にも優しい、ご近所さんたちとおしゃべりしながら作業もできるので、良い取り組みなのではないかと思います。



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