台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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儀仗隊によるファンシードリル

儀仗隊によるファンシードリル

 台北を代表する観光スポットで、日本人にも名前が知られている台北101と台湾を代表する女子校である台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)が提携。一民間企業と公立高校が共同でチャリティ活動を行うというのを想像できる方はどのくらいいるでしょうか。

 そのような企画が2月14日、台北101オフィスビル1階ロビーで行われました。


企画提案者の賈永婕チェアマン

企画提案者の賈永婕チェアマン

 きっかけになったのは、昨年12月25日に起きたことです。

 この日、保護者の一人が1月に控える各試験に備える自分の娘をはじめ、生徒たちを励まそうと自費(注:5万元だそうです)で「我愛北一女(直訳:私は北一女を愛している)」というメッセージをビルに点灯させることにしました。この件について、陳智源校長が自身のSNSで時刻を告知したところ、その時刻にメッセージが20秒あまり表示されなかっただけでなく、表示回数も予定よりも1回減ったことから、時間に合わせて台北101とその周辺を訪れた在校生たちに失望感を与える結果になり、陳校長が謝罪する事態になりました。

 それを受け、台北101側から今回の企画が提案され、実現に至りました。
 
【参考】
https://www.upmedia.mg/news_info.php?Type=24&SerialNo=220568

https://tw.news.yahoo.com/北-女點燈事件大逆轉-賈永婕cue小??情人節攻佔台北101-090039725.html


吹奏楽部のO Gも参加しました

吹奏楽部のO Gも参加しました

 当日午後3時からプレス向けのセレモニーが行われ、特設ステージでは看板の儀仗隊のファンシードリルや在校生のダンスクラブの演技も披露されました。

 今回の活動の実現に一役買った賈永婕チェアマンは、自身の高校時代を再現するかのように北一女の制服を思わせるスカートに加え、共同で開発したフーディー(1980元で販売)を着て登壇し、場を盛り上げました。


バザー会場

バザー会場

 舞台近くにはバザーの会場が設けられ、台北101のショッピングセンターに出店しているGODIVAなども商品を出していました。


台北市立建國高級中學(以下、建國中學)のP T Aのコーナーより

台北市立建國高級中學(以下、建國中學)のP T Aのコーナーより

 バザーの中には、北一女のPTA、たびたび紹介しているバスケットボール部の保護者後援会、台湾を代表する男子校で頼清徳総統の母校である建國中學のPTAも出店していました。両校のPTAは、自主制作の人形や記念品を販売していますが、その売り上げは学校の教育活動に回され、バスケットボール部の場合はチームの活動費用に回されます。

 バザーの収益は、出店先に関係なく収益の20%が経済的に恵まれてない青少年の教育活動を支援する団体に寄付されました。

 このような企画、みなさんにはどのように映るでしょうか。


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