台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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商品の数々を

商品の数々を

 3月に開催された大学バスケ・UBAでは、台北アリーナのコンコースで協賛企業や主催者がブースを設け、自社のPRを行っています。その中に、昨年から出展していて、おもしろいところがあったので、今回はみなさんにそちらをご紹介します。


お店のP Rも欠かさず

お店のP Rも欠かさず

 台北ドームの北側に「松山文創園區」という日本時代にタバコ工場として使用されていたところがありますが、今ではさまざまなイベントなどが企画・開催されていたり、お店などが入っていたりと観光的な楽しみ方ができるところになっています。

 そこに「松菸風格店家」という小規模で個性的なショップが集まっているところがあり、そのうちの一軒に「二次運球」というお店兼工房のようなところがあります。

 「二次運球」はバスケットボールのファウル「ダブルドリブル」の意味で、使用済みのバスケットボールの革を使った製品が多く並ぶお店です。バスケットボールの他、使用済みバレーボールの革で作った製品も並んでいるのが特徴です。つい先日訪れた際には、使用済みの野球の硬球の皮を使った製品も並んでいましたが、事業の幅を広げようとスタッフたちが奮闘しているのが伝わってきました。


ここで塩用済みの皮をくり抜きます

ここで塩用済みの皮をくり抜きます

 3月の台北アリーナでは、来場者を対象に無料で手工芸体験を開催していました。上の写真のところで、使用済みのボールの革をくり抜いて、上の写真にある型を作ります。


ここで穴をあけ、ワイヤーキーリングを通します

ここで穴をあけ、ワイヤーキーリングを通します

 型ができたら、次の写真のように穴を開け、ワイヤーキーリングを通し、オリジナルキーホルダーの完成です。不慣れで、手元がおぼつかない感じの人がいたら、スタッフが完成までサポートしてくれるので安心して体験できます。

 実際、お店でもスタッフを派遣して有料の手工芸教室を開催することもあり、単に使用済みのボールを集めて製品を作るだけでなく、手工芸の楽しさを伝えようと日々努力しています。


麻雀牌のキーホルダーも。裏にボールの革があります。

麻雀牌のキーホルダーも。裏にボールの革があります。

 「二次運球」の製品の最大の特徴は、全く同じデザインの製品がなく、店頭で手にした製品が自分のオリジナルになる、ということです。使用済みのボールを加工することで、企業やブランドのロゴがそのまま残っていたり、革のすり減り方も微妙に違っていたりします。単にリサイクルを売りにしているわけではないのが伝わってきます。

 私は名刺入れを買いました(580元、約2904円)が、自分好みのが2つあったので、どちらにしようか迷ってしまい、無駄に時間が過ぎてしまいました。

 ちなみに、「二次運球」は、UBAでも4強に入ったチームで、卒業を控える選手に贈られる記念写真を入れるフォトフレームを提供していますが、そこでも全く同じデザインのものはなく、オリジナリティをしっかり発揮しています。

 観光で寄った際、こちらでお土産を探してみてはいかがでしょうか。

【参考】
二次運球:https://www.2doubledribble.com
営業時間:平日は11:00~19:00、週末と祝祭日は10:00~19:00
定休日:毎月最後の火曜日


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