スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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ライン川から、今度はモーゼル川へ

ライン川から、今度はモーゼル川へ

 前日夜9時にケルンを出発し、次の目的地を目指すべく南下して行くリバー・クルーズ船。

 朝起きて朝食を取り、その後屋外デッキへ上がって行ったら、周りにはワイン用のぶどう畑が広がっていました。

 ライン川やモーゼル川周辺地域は、リースリング(Riesling)と呼ばれる白ワイン用ぶどう品種が栽培されていて、ここで生産されるリースリングワインはドイツ始め、世界でよく知られています。

 ドイツのリースリングワインは甘口のイメージを持たれることが多いのですが、実際は辛口から甘口までいろいろあります。全体的に口当たりがすっきり爽やかで、フルーティなので飲みやすいように思います。


一面に広がるぶどう畑に散布をしている有人ヘリ

一面に広がるぶどう畑に散布をしている有人ヘリ

 船のデッキからぶどう畑を眺めていると、大きな音を立ててヘリコプターがやってきました。どうやらヘリコプターで農薬散布を行うようです。

 このように広大なぶどう畑を有する自治体には、それぞれ散布日カレンダーがあり、数日前にはウェブサイトなどで注意喚起がされます。

 定められた量、製品を使用するよう厳しく決まっていますが、ヘリによる農薬散布に反対する動物愛護団体もあるそうです。というのもこのエリアでは、希少なアポロウスバシロチョウというチョウが生息しているからなのだとか。


閘門で、水位の調整が完了するまで待機中

閘門で、水位の調整が完了するまで待機中

 そのうち船は閘門(こうもん)へ。ドイツ語では「シュロイゼ(Schleuse)」と呼ばれます。水位に高低差がある場所に来ると、水量を調整しなければ前進できないので、ここでしばし待機。両横が壁になっていて、船室の窓からは壁だけしか見えなくなりました。

 閘門の様子を見に行くため、再び屋外のデッキへ上がってみました。鉄のゲートの向こうから大量の水が流れ込んで来るのが見えました。それにつれ、船が徐々に上へ上がって行き、また周りの景色が見えるように。


水に落ちた人を救助する棒。誰でも使用可ですが、もちろん悪用禁止

水に落ちた人を救助する棒。誰でも使用可ですが、もちろん悪用禁止

 やっと窓から外の景色が見える!と思ったら、今度は窓の目の前に「救助棒」が鎮座しています。

 ドイツやスイスの河川、湖などの水場では、救助用の浮輪やこういった救助棒が設置されていることがあります。もちろん悪ふざけなどに使ったりすると罰金が科せられます。

 この棒で水に落ちてしまった人を救助できるようになっています。アルミ製なので軽いと思いますが、何メートルもあるので、ある程度経験がないと扱いが難しそうにも思えます。


次の目的地へ到着。ここは何という町でしょう?

次の目的地へ到着。ここは何という町でしょう?

 さて船は順調に航行を続け、午後にはモーゼル川のほとりにある、次の目的地へと到着です。


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