カンボジア

カンボジア:プノンペン

松倉 洋海(まつくら ひろみ)

職業…カンボジアのNGO「CIESF(一般財団法人 カンボジア国際教育支援基金)」の事務局員
居住都市…プノンペン(カンボジア)

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水の神「ナーガ」

2009.12.10 up

カンボジアではアンコール時代から現在まで変わらずに残こしている彫刻があります。
その中で、私たち外国人でも見かける機会が多いのが「ナーガ」です。


プレイベン州の川の土手にいた「ナーガ」

プレイベン州の川の土手にいた「ナーガ」

ナーガとは、普通は7つ又は5つのコブラの頭で、蛇の尾を持つ半神半獣的な存在として示されています。
蛇は毎年、脱皮することから「不老不死」のシンボルとなっています。そのため、嫌われる存在ではなく、人間との関係は友好的な存在と言えます。

「ナーガ」は、水や雨と結び付きが強く、海、湖、泉、井戸などの守護神とされています。
また、ナーガは人間界と天界の架け橋や船を意味しているため、アンコール遺跡群の中にも遺跡のレリーフや欄干部分に多く用いられています。
現在でも新しく建設した橋の欄干部分や川沿いの辺りには、ナーガが用いられています。
都市部、地方に限らず橋を見た時や水辺に行った時は、ナーガ像を探してみるのも楽しいかも知れません。


プノンペン市内橋の欄干で見つけたナーガ像

プノンペン市内橋の欄干で見つけたナーガ像

今でも橋の欄干部分にナーガを用いているカンボジアという国は、内戦を経て様々な物や文化・習慣、信仰が消されていた時代がありました。
こうした時代を乗り越えて、カンボジアの伝統文化を受け継ぎ、継承していこうとしています。




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  • 1 コメント

1 - Comments

澤井 慶太より:

2012 年 12 月 01 日 01:21:30

「日本語の『にじ』の語源は諸説あるようだが,一説によると,古形「ぬじ」「のじ」は長虫を意味する「なじ」「なが」と通じているという」
つまり、「ナーガ」は日本語の「虹」の語源なのかも知れません。
昔の日本人は天空の虹を生き物の竜にみたてていたようです。

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