ドイツ

ドイツ:バーデン・バーデン

上原 飛鳥(うえはら あすか)

職業…旅行会社
居住都市…バーデン・バーデン

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手作りの提灯を手に子供達が行列をつくり通りを歩きます

手作りの提灯を手に子供達が行列をつくり通りを歩きます

晩秋のドイツの子供達にとって伝統的な一大イベントといえば、ハロウィーンよりも聖マルティンの提灯行列と言えるでしょう。


夕方5時半。あたりはすっかり暗くなりました。いよいよ行列がスタートです

夕方5時半。あたりはすっかり暗くなりました。いよいよ行列がスタートです

 11月11日は、カトリック教の聖人マルティンを記念する聖マルティンの日(Martinstag)です。聖マルティンは、ローマ時代のカトリック司教で、凍えている貧しい者に自分のマントを半分に裂いて与えた伝説が残っています。この聖マルティンを記念して、子供達が提灯を手に行列をつくり、聖マルティンの歌を歌いながら、通りを練り歩く行事があります。


行列の最後には「マルティンの火」と呼ばれる焚き火を囲んで歌を歌います

行列の最後には「マルティンの火」と呼ばれる焚き火を囲んで歌を歌います

行列の最後は、暗闇に燃える焚き火を囲んで歌を歌います。
そして、特別なお菓子パン「ヴェックマンWeckmann」というイースト生地の甘い、人の形をしたパンを食べます。どうやら司教の姿を形どっているらしいです。(どうみても宇宙人?)


幼稚園で用意されていたヴェックマンと手作りクッキー

幼稚園で用意されていたヴェックマンと手作りクッキー

子供達の元気な歌声と幻想的で温かな提灯の明かりが、寒さを吹き飛ばすお祭りです。

聖マルティンの行事が終わると。いよいよ11月末からはクリスマスマーケットがスタートします。暗く寒いドイツが、ほんのりとロマンチックになる季節が間もなくやってきます。



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  • 3 コメント

3 - Comments

しまじろうより:

2009 年 11 月 11 日 17:27:33

上原さん、こんばんは!

写真を見る限りでは、日本における『七夕』の風習に似ている印象を受けました。札幌や函館では、子どもたちが夕方になると、友だちやグループで歌いながらお菓子をもらうというのがあります(ちなみに、札幌と函館では歌詞が違うんです)。ハロウィンでもこれと似たような印象を持ったんですが、やっぱり雰囲気って現地だと大分違うんでしょうか?

11月末のクリスマスマーケットまでホントに待ち遠しいですね。札幌の『ミュンヘン・クリスマス市』も待ちきれないです。ワインショップで販売されるドイツの『グリューワイン』も早く購入したいですね(笑)。

上原飛鳥より:

2009 年 11 月 12 日 14:44:10

しまじろうさん、おはようございます!

七夕で子供が歌を歌いながら、お菓子をもらう風習があるのですね!初耳です。
この行事の時期は、いつも天気が悪く、今回も雨がちらつきました。そして風が強くて寒い!
もしかすると、七夕と雰囲気は似ているかもしれませんね。提灯をもって練り歩くんでしょうか?

しまじろうさんには申し訳ありませんが、一足お先に、先日秋祭りで今年初のグリューワインを頂きました〜!寒かったので体がぽかぽか温まりました。

しまじろうより:

2009 年 11 月 12 日 17:37:04

上原さん、こんばんは!

そうなんですね。この時期の雨と風って結構堪えるんですよね。ちなみに、子どもたちが提灯を持って練り歩くというのは、日本では相当昔の話になるので、現在ではそんな姿も見られなくなってしまいました。子どもの頃には既になかったです。

グリューワイン、頂いたんですね!札幌も風が冷たくなってきましたが、グリューワインを飲むには、もうちょっと気温が下がって、雪がちらつく頃になってからがおいしく飲めると思います。それまでのお楽しみです(笑)。

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