12粒のブドウで年越し
2010.01.01 up
「12粒のブドウ」と聞けばスペイン人はみんなすぐに大晦日を想像するようです。というのは、大晦日の晩、夜12時の鐘にあわせて12個のブドウを食べる、という伝統があるのです。
簡単なように聞こえますが、これがなかなか難しいんです。
夫の家族との年越しの場合は、早く食べられるように12個のブドウを取り分けておきます。手にもって取り出しやすいように紙をくるりと丸めてつくった入れ物を人数分作って、その中にブドウを入れて用意しておいて
テレビに映るマドリッドの時計塔の鐘が12時になる時に合わせて食べます。
「ボーン、ボーン」「ひとーつ、ふたーつ」と口に入れていきますが、私は一粒目を口に入れるともうスピードダウン。
だって、けっこう大きな種入りマスカットなんです!それをあんなスピードで食べるなんて。いくら用意周到でも、私は12粒も連続で飲み込めません。
でも、夫曰くこれはどんなばあちゃんでもできるそうで、今のところ家族の中で食べきれないのは私一人。
まだまだスペイン人の伝統には追いつけません。今年もきっと無理だと思います。
みなさんもそれぞれの場所でそれぞれのスタイルのお正月の準備を進めていらっしゃることと思います。
実は、私は新年をスペインで迎えて、その後日本にしばらく帰国することになりました。
約1年このimaのサイトでスペイン、ビルバオについての話題を少しづつ書かせていただきましたが、今回のこの記事をもって、imaを「卒業」ということになりました。
今まで読んでいただきまして本当にありがとうございました。
新年、こうやって海外と日本の間を行き来して生活する私たちが安心して暮らせる平和な世界でありますように。
日本にいらっしゃるみなさんも世界各国でお暮らしのimaサイトのみなさんも、どうぞよいお年をお迎えください。
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