![レッコ市の浜辺を背景にフォカッチャ・ディ・レッコ](../image/200982713726_1.jpg)
レッコ市の浜辺を背景にフォカッチャ・ディ・レッコ
7月末にリグリア海に行ってはまってしまった、リグリア州レッコ市名物“Focaccia di Recco(フォカッチャ・ディ・レッコ)”=レッコのフォカッチャ”という意味で、チーズをのせて焼き上げたフォカッチャをご紹介します。朝から1日海水浴に行く時、朝7時半より開いているFornaio(フォルナイオ=パンやさん)で、切り量り売りで購入して、お昼に海辺で食べていました。フォカッチャは日本でも最近、ファミリーレストランのメニューにも加わり、名が知れてきました。外見はピザに似ていますが、ピザよりはるかに薄くパリッとしてとてもさっぱりしてます。
![釜から焼き上げだされたばかりのフォカッチャ・ディ・レッコ](../image/200982713726_2.jpg)
釜から焼き上げだされたばかりのフォカッチャ・ディ・レッコ
フォカッチャ・ディ・レッコの原材料は、小麦粉+Crescenza(クレシェンツァチーズ)やStracchino(ストラッキーノチーズ)などのクリームチーズ+エクストラ・バージンオイル+水+塩のみ。酵母を使わず、職人さんの秘めた技術で薄くのばした生地に、新鮮なチーズを塗り焼き上げたものです。
焼きあがったチーズが焦げて湯気が立つ中、カリッとした感触と濃厚な風味で、パリッとした軽いフォカッチャとのバランスがよく、結構くせになります。
![フォカッチャ・ディ・レッコ](../image/200982713726_3.jpg)
フォカッチャ・ディ・レッコ
クレシェンツァチーズはストラッキーノチーズに似ていまして、ストラッキーノチーズは近年日本にも輸入され、食材専門店やデパートなどでは既に取り扱ってます。ストラッキーノチーズの名前の由来は、ロンバルディア地方の方言のストラッキ(=疲れた)という言葉からきています。牛が夏の高地放牧の後、谷に季節移動して疲れきった時に搾取した、ほんの少しの牛乳で作られたことがゆえんです。このチーズは熟成させる時間も短いフレッシュ・クリームチーズです。
![レッコ市地方料理協同組合によるフォカッチャ・ディ・レッコを認証するプレート](../image/200982713726_4.jpg)
レッコ市地方料理協同組合によるフォカッチャ・ディ・レッコを認証するプレート
フォカッチャ・ディ・レッコをプロモートするリグリア州Recco市の地方料理協同組合の広報担当の方とお話した所、この歴史は深く、1100年代後半には存在していたといわれています。無線通信研究家で1909年ノーベル物理学賞を受賞した、ボローニャ出身のグリエルモ・マルコーニも、当時わざわざこのレッコ市まで足を伸ばし、食べに来たとのことです。
同組合が運営するフォカッチャ・ディ・レッコプロモートのサイト:www.focacciadirecco.it
毎年5月末にはRecco市でフォカッチャ・ディ・レッコ祭りが行われ、市内で試食も出来る楽しいイベントが行われます。
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タグ:チーズ
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