メキシコ

メキシコ:グアダラハラ

龍崎 節子(りゅうざき せつこ)

職業…民芸品輸出、撮影コーディネート、通訳翻訳
居住都市…グアダラハラ(メキシコ・ハリスコ州)

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 メキシコはカソリックの国なので、日常生活でも「助け合い」の精神が顕著です。先日も、友人宅にお邪魔した際、リビングに山ほど積まれたシリアルや保存可能な食品があり、わけを伺ってみると「恵まれない人たちのために教会に持って行くの」とのこと。

 国をあげての福祉政策はまだまだ「がんばっている」途中のようですが、その前に、草の根=民間の福祉、助け合いがしっかりと息づいているところです。

 先住民族(インディヘナ)と都市部との貧富の差という現実もありますが、それぞれの個人ができる「個人レベルの共生」に、熱心なカソリックらしさを感じます。


街の中心となる広場に設置されたパネル展

街の中心となる広場に設置されたパネル展

 先日、街の中心部に「Teletonテレトン」と呼ばれるチャリティのパネル展が展開されていました。日本で言うところの「24時間テレビ」。こちらでは「テレビのマラソン(=マラトン)」つまりテレトンと言い、歌手やタレント、有名人などが長時間のプログラムの中、寄付を呼びかける番組です。


点字の存在もアピールしています

点字の存在もアピールしています

 毎年年末に行われる番組の、半年たったころに「忘れないでね」という意味合いでしょうか、さまざまな障害を抱えたおもに子どもたちの姿、生活ぶりをCMで流し、またパネル展には「点字」もともに張り出されていました。実際に視覚障害者に読んでもらうため、というよりも「点字」の存在を健常者にアピールしているように思えます。

 メキシコでは、障害や「ない部分」は隠すものではない、という感覚があるようです。障害のある人もない人も、その「不在の部分」を互いに認知して、明るい太陽の中を一緒に歩く、そういった感覚を受けました。




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