上の写真、じっくりご覧ください。

　ここはグアダラハラ市内、かなり交通量の多い道路です。
　向こうを走っているのは貨物列車。
　何かが、足りないと思いませんか？

　そう、遮断機がないのです。

　私も何度もここを通っていますが、「あ～、線路なんだ」というぐらいしか認識がなく、この日初めて、電車が走っているところに遭遇しました。

　遮断機がなくて安全面はどうなのと、かなり考えてしまいますが、この広いメキシコの国土。鉄道自体がほぼ「皆無」といっても良い程少ないのです。（北にはチワワ鉄道という有名な長距離路線もありますが）
　その上、鉄道の本数自体も少なく、近隣住民によると「日に数回の貨物列車」しか通行しない、とのこと。

　列車が通過する度に、ずいぶんと離れた位置から汽笛を鳴らし、線路を横切る車両に注意を促し、列車自体も時速15kmくらいで、のろのろと進むので、事故は起こらないそうです。

　この日も、汽笛が聞こえると皆、はみ出したりせずにきちんと止まり、列車が通り過ぎるのを大人しく待っていました。
　貨物で34両あったので、通過にかかった時間は３～４分と長かったのですが。
　

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