ローマのおまじない「ミルヴィオ橋の愛の南京錠がけ」
2010.10.31 up
橋の上の南京錠の近くで記念撮影するカップル
ローマ市内北部に、ミルヴィオ橋(Ponte Milvio)という若い恋人達のメッカがあります。
地下鉄A線Flaminia(フラミニア)駅より、地上の路面電車2番に乗換え6つ目の停留所で下車し、テヴェレ川に向かって歩くとそこにミルヴィオ橋があります。
http://landofhopeanddreams.blog.kataweb.it/files/photos/uncategorized/ho_voglia_di_te3.jpg
南京錠に絡まった街灯の下にて、映画のキスシーン
ティーンエイジャーに人気のある作家フェデリコ・モッチャ氏の「Ho Vogila di Te(君が欲しい)」という恋愛小説が2004年に発売され、2007年に映画化されました。同映画の主役にはイケメンのギリシャ彫刻にもでてきそうな堀の深く、愛くるしいリカルド・スカマルチョという男性俳優が出演しました。若い女の子達がはまり、イタリアで大ヒットした映画です。
愛の南京錠(2010/10/10 本日結婚 マリア&ドミー 永遠に)
この小説の中で、恋人が橋の中央にある街灯の下で永遠の愛を誓い、持参の南京錠に二人の名前を書いて街灯に鍵をつけ、その鍵を橋の下に流れるテヴェレ川に投げつけるというワンシーンがあります。
これをきっかけに、イタリア全国から沢山のカップルがローマに訪れました。映画のワンシーンを自分達の現実の愛に重ね試し、このおまじないにあやかろうとこの橋を訪れ、ブームまで巻き起こしました。
新たに街灯の下に設置されたチェーンにかけられた南京錠
しかし、2007年夏に同橋の街灯が南京錠の重さに耐えられず倒れてしまいました。この現象の賛否両論の中、ローマ市は愛し合う恋人達の為に、新たに橋の高さと同じ鉄の柱を立て、その間をチェーンで結び、このチェーンに南京錠をかけるように設置しました。
橋の上の屋台では、3~13ユーロで南京錠が売られる
現在橋の上では、屋台で愛の南京錠が売られ、今でもなお恋人達はこの橋を訪れては愛を誓い合うのでした。
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