ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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「SATORI」の玄米食セット

「SATORI」の玄米食セット

 サンパウロの東洋人街であるリベルダーデ地区のはずれに、玄米と菜食を中心にした日本風の食事を食べられる場所があります。
 ブラジルでも日本食ブームで、スシや刺身、天ぷら、ヤキソバなどはブラジル人にもなじみがありますが、さすがに健康食の極みとも言うべき和風な玄米を中心とした自然食の料理を食べられるという場所はほとんどありません。

 お店の名前は「SATORI」といいます。


食事をお皿に盛り付ける女性たち

食事をお皿に盛り付ける女性たち

 「SATORI」はブラジルで初めての健康食レストランとして30年近く前にオープンしました。
 お店を統括しているのは今年85歳になる日本人の菊池富美雄さんです。
 菊池さんは日本古来からの伝統文化のすばらしさを教えてくれる方で、ブラジルや世界各国で食育はもちろん、自己教育をテーマに人生や社会問題について話されています。
 学校も開かれています。講演会などで外出されている時以外はお店の横の事務所に来られていて、様々な人に個人的にオリエンテーションを行っています。

 ポルトガル語でブラジル国内やヨーロッパで講演をされているほか、50冊以上も日本で伝えられてきた実践的な食育や病気治療の本などを出版しています。


ルーラ大統領と並ぶ菊池富美雄さん。左の男性は日本の皇太子殿下。

ルーラ大統領と並ぶ菊池富美雄さん。左の男性は日本の皇太子殿下。

 菊池さんはブラジルのルーラ現大統領にはメストレ(師匠)と呼ばれており、2008年に日本から皇太子殿下がブラジルに訪れた時にもブラジリアの大統領府に招かれました。


玄米食を食べるお客さんたち

玄米食を食べるお客さんたち

 ブラジル人が和風な玄米とお味噌汁、菜食中心の食事を好むのかなあと思っていたのですが、知る人ぞ知る、好む人は好むというようなお客さんが昼時には訪れています。ほとんどが非日系人の方です。何か大病をされてから健康食を食べるようになった方もいるようで、常連さんも少なくありません。


食事を受け取るカウンター

食事を受け取るカウンター

 「SATORI」では15レアル(約750円)ほどで玄米と日替わりの汁物とおかずのセットを食べることができます。食後には健康茶も飲めます。マイ箸ブーム以前から、お箸も洗って使われています。

 ブラジルでこのような食事を食べられるお店に出会えるのが不思議な気分になります。


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