ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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ブラジルが北朝鮮に勝った直後のタバコ屋さんのベランダからの様子

ブラジルが北朝鮮に勝った直後のタバコ屋さんのベランダからの様子

 ブラジル時間の6月15日(火)午後3時半からW杯のGグループ、ブラジル対北朝鮮の試合が始まりました。
 
 この日は午前中からどこからともなく町中で応援用のラッパの音が聞こえ、いつにも増してブラジル国旗があちらこちらにはためいていました。
 朝から通りを歩く人には緑や黄色のブラジルカラーの服を身につける人が目立ち、日本のお正月を迎えたような清々しさがありました。
 
 ブラジルではW杯のブラジル戦の日、学校が休校になります。今回の試合時間は午後であったため、午前中の授業は行われ、午後が休校というケースもありました。ブラジル戦の日は社会がストップするといっても過言ではなく、会社なども試合のある時間は休みになるということもあります。
 下校する子どもたちの中には、授業でブラジルの国旗を作った様子も見られました。
 テレビの中継では、サンパウロ、リオ、サルバドールなどの特定の地域で大勢の人々が集まって、大スクリーンで熱狂的に観戦している姿も報道されていました。


試合観戦に向けて緑や黄色のブラジルカラーの服を着る人々が集まってきます

試合観戦に向けて緑や黄色のブラジルカラーの服を着る人々が集まってきます

 試合時間になると、町中の飲食店にはどこからともなく人が集まり始めました。緑や黄色の服を着た人々が、応援用のラッパなどを携えて、バーベキューとビールやコーラを片手に試合に備えるというのがお決まりのコースです。

 近所のブラジル人の集まりの中で、テレビ中継された試合を観戦しました。
 肝心の試合ですが、前半は無得点だったブラジル。試合開始から15分くらいになるとなかなか点が入らないので、人々の熱は少し冷め気味でした。パスに失敗すると、「パリャッソ(ピエロやおどけ者などの意味)」とか「ロウコ(気違い)」など、悪口も聞こえてきました。
 後半、ようやく1点を決めると「遅かった」などと、厳しい批評が聞こえ、「これじゃあポルトガルに勝てない」などと好き好きにコメントする人々がいました。(Gグループで25日(金)にブラジル対ポルトガル戦があります)
 さらにもう1点を決め、余裕を出しすぎるのがブラジルらしいなあという気がしますが、案の定、試合終了間際に北朝鮮にゴールを決められてしまいました。そうすると、今度は「もう一点入れろ!」と野次を飛ばす人がいました。


試合を観戦しながら誰ともなくバーベキューをふるまってくれることがよくあります

試合を観戦しながら誰ともなくバーベキューをふるまってくれることがよくあります

 とにかく、ブラジル人は優勝するという自信に満ちてW杯に臨んでいます。サッカーを中心に他ではない一体感に包まれています。サンパウロの町中はブラジル国旗に溢れています。試合を見ないなどというのはご法度な雰囲気で、この念力が勝利を導くようにさえ感じさせられます。


15日の試合当日、学校でブラジル国旗を作った子どもたち

15日の試合当日、学校でブラジル国旗を作った子どもたち


15日、ブラジル戦の朝はいつにも増してブラジル国旗がはためいていました

15日、ブラジル戦の朝はいつにも増してブラジル国旗がはためいていました


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