台湾の高校バスケHBL、進学校の選手たちが見せた成長
2011.12.16 up
台北第一女子高級中學(通称:北一女・ベイイーニュィ)の応援風景
以前からこちらで紹介している台湾の高校バスケ・HBL。
今季は女子の予選が11月16~21日、男子1次予選が11月22~24日に行なわれました。
今回は、女子の予選で奮闘を見せた台北第一女子高級中學(以下、北一女)です(下記URL参照)。
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201112511724
11月19日の試合中の様子
学校のHPによると、北一女は1904年(明治37年)創立。当時の名称は台北州立第一女学校。校長先生は、1945年12月まで日本人男性が務めていました。
台湾では、大学進学だけでなく、優秀な人材を輩出している事でも評価が高く、入学が難しい高校の一つです。
逆転し、大喜びの北一女ベンチ
その北一女は、HBLでは強豪校の壁に阻まれ、4強以上は4回だけで、最高は3位。昨年は6位で涙に暮れました(下記URL参照)。
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201121221845
その時泣いていた選手たちが、11月19日の予選第4戦目で成長した姿を見せました。
対戦相手は、昨年の優勝校・滬江高中(フージャンガオジョン)。
誰もが、北一女の敗戦を予想した試合でした。
その予想通り、試合は序盤から滬江高中のペースで進み、リードを許す展開。
風向きが変わったのは、第3ピリオドの後半から。
点差が徐々に詰まり、終了間際に逆転に成功。
第4ピリオドで猛反撃に遭い、一時逆転を許しますが、再度逆転し、最後は65ー58で勝利しました。
試合後の様子
試合終了後は、喜びが爆発!
上の写真のようにチーム全員でその喜びに浸りました。
「予選の1試合勝っただけで」…という気持ちにもなりますが、前日の試合中に選手2人がケガでこの試合に出場できない状態になり、実質10人で臨んだ試合でした。そのうちの1人(上の写真で車いすに乗っている選手)は、膝の靭帯断裂と見られる大ケガ。チームの雰囲気が重たくなっただけでなく、大きな戦力ダウンとなった直後の試合でした。
応援に来た父兄達の前で、歓喜の声出し
そんな状態の中で、昨年の優勝校に勝利できた事は、今後大きな意味を持つでしょう。以前紹介した金沢総合高校との試合もそうですが、この試合で、選手たちが得たものはとても大きいと思います。
欠点は、団結力や強い気持ちが長い時間持続しない事でしょう。
この試合でも、一度リードして逆転を許したのは、点差が開き始めたとき。少し気が緩んだところで、猛反撃に遭い、逆転を許した、という感じです。
とはいえ、前のシーズンの準決勝リーグで悔し涙を流した選手たちが見せた成長は、見ていて清々しいものでした。この勢いを保った北一女は、5戦全勝で予選A組を1位で通過しました。
来年2月4~10日の準決勝リーグでは、この北一女の奮闘に大きな期待をしたいです。
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