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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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台北第一女子高級中學(通称:北一女・ベイイーニュィ)の応援風景

台北第一女子高級中學(通称:北一女・ベイイーニュィ)の応援風景

 以前からこちらで紹介している台湾の高校バスケ・HBL。
 今季は女子の予選が11月16~21日、男子1次予選が11月22~24日に行なわれました。
 今回は、女子の予選で奮闘を見せた台北第一女子高級中學(以下、北一女)です(下記URL参照)。
 
 http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201112511724
 


11月19日の試合中の様子

11月19日の試合中の様子

 学校のHPによると、北一女は1904年(明治37年)創立。当時の名称は台北州立第一女学校。校長先生は、1945年12月まで日本人男性が務めていました。
 
 台湾では、大学進学だけでなく、優秀な人材を輩出している事でも評価が高く、入学が難しい高校の一つです。


逆転し、大喜びの北一女ベンチ

逆転し、大喜びの北一女ベンチ

 その北一女は、HBLでは強豪校の壁に阻まれ、4強以上は4回だけで、最高は3位。昨年は6位で涙に暮れました(下記URL参照)。

http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201121221845

 その時泣いていた選手たちが、11月19日の予選第4戦目で成長した姿を見せました。

 対戦相手は、昨年の優勝校・滬江高中(フージャンガオジョン)。
 誰もが、北一女の敗戦を予想した試合でした。

 その予想通り、試合は序盤から滬江高中のペースで進み、リードを許す展開。

 風向きが変わったのは、第3ピリオドの後半から。
 点差が徐々に詰まり、終了間際に逆転に成功。
 第4ピリオドで猛反撃に遭い、一時逆転を許しますが、再度逆転し、最後は65ー58で勝利しました。


試合後の様子

試合後の様子

 試合終了後は、喜びが爆発!
 上の写真のようにチーム全員でその喜びに浸りました。

 「予選の1試合勝っただけで」…という気持ちにもなりますが、前日の試合中に選手2人がケガでこの試合に出場できない状態になり、実質10人で臨んだ試合でした。そのうちの1人(上の写真で車いすに乗っている選手)は、膝の靭帯断裂と見られる大ケガ。チームの雰囲気が重たくなっただけでなく、大きな戦力ダウンとなった直後の試合でした。


応援に来た父兄達の前で、歓喜の声出し

応援に来た父兄達の前で、歓喜の声出し

 そんな状態の中で、昨年の優勝校に勝利できた事は、今後大きな意味を持つでしょう。以前紹介した金沢総合高校との試合もそうですが、この試合で、選手たちが得たものはとても大きいと思います。

 欠点は、団結力や強い気持ちが長い時間持続しない事でしょう。
 この試合でも、一度リードして逆転を許したのは、点差が開き始めたとき。少し気が緩んだところで、猛反撃に遭い、逆転を許した、という感じです。

 とはいえ、前のシーズンの準決勝リーグで悔し涙を流した選手たちが見せた成長は、見ていて清々しいものでした。この勢いを保った北一女は、5戦全勝で予選A組を1位で通過しました。

 来年2月4~10日の準決勝リーグでは、この北一女の奮闘に大きな期待をしたいです。


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