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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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最後の試合でも敗れ、涙に暮れた北一女(ベイイーニュー)の選手達

最後の試合でも敗れ、涙に暮れた北一女(ベイイーニュー)の選手達

 私がブログを含め、こちらで高校バスケのHBLを紹介させていただいているのは、高校野球をはじめ、日本の高校生のスポーツに相通ずるものを感じるからです。その相通ずるものの一つが、敗者が流す涙の美しさ。バスケットボールにかける一途さを明快にあらわしてくれるものです。

 今回は、そんな涙を拾って紹介させていただきたいと思います。

 まずは上の写真。

 こちらは、通称「北一女」・正式名称「台北市立第一女子高級中學」です。日本統治時代からある学校で、その当時は「台北州立第一女学校」でした。
 
 残念ながら今大会は2勝5敗と振るわず、最終戦も敗れ、チーム全員で涙のHBLとなりました。


最後の試合に敗れ、決勝が届かなかった南湖高中(ナンフーガオジョン)の選手達(中央から3名)

最後の試合に敗れ、決勝が届かなかった南湖高中(ナンフーガオジョン)の選手達(中央から3名)

 こちらは、準決勝リーグで大健闘した南湖高中(正式名称は台北市立南湖高級中學)です。

 最後の三民家商(サンミンジャーシャン)戦に勝てば、創部5年目で初めての決勝トーナメント進出の快進撃…となったところでした。
 しかし、ブザービーターが決まらず、3点差で敗れた直後の選手達の様子です。

 シュートが外れた直後、すぐに選手達からは涙が溢れ出てきました。


まさかの敗戦で涙に暮れる南山高中(ナンシャンガオジョン)の選手(写真中央)

まさかの敗戦で涙に暮れる南山高中(ナンシャンガオジョン)の選手(写真中央)

 こちらは、優勝候補でいつも決勝トーナメントに顔を出す南山高中(正式名称は私立南山高級中學)の選手です。

 既に決勝トーナメント進出が決まっていた中での試合ですが、誰もが「ここには負けないだろう」と予想していた相手に敗れた後の様子です。

 南山の選手達は、こうした様子をあまり表に出さないところがあるため、貴重な一枚になりました。


こちらは能仁家商(ノンレンジャーシャン)の選手

こちらは能仁家商(ノンレンジャーシャン)の選手

 こちらも優勝候補で、学校総出の応援が名物になっている能仁家商(正式名称は私立能仁高級家事職業學校)の選手の様子です。

 3位で決勝トーナメント進出を決めましたが、準決勝リーグは4勝3敗。同じ4勝3敗同士のチームの直接対決の結果で進出となり、非常に厳しい現実を突きつけられる敗戦の後の様子でした。


昨年12月の男子2次予選より。奮闘虚しく敗れ去った宜蘭高中(イーランガオジョン)の試合後の様子です

昨年12月の男子2次予選より。奮闘虚しく敗れ去った宜蘭高中(イーランガオジョン)の試合後の様子です

 昨年12月の2次予選で、三民家商と死闘を演じながら敗れ、HBL敗退が決まった宜蘭高中(正式名称は國立宜蘭高級中學)の選手達です。

 手前のコーチに慰められていますが、その前は涙が止まらない状態でした。

 勝ち上がったチームには、こうして負けて悔し涙を流している選手達が常にいる事を感じながら、2月26・27日開催の決勝トーナメントに臨んでほしい、と願っています。


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