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台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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腕の「頑張れ!」は、私が書きました

腕の「頑張れ!」は、私が書きました

 これまで、台湾の高校バスケのHBLを紹介させていただきましたが、2月26、27日に決勝トーナメント(HBLファイナル)が行なわれました。

 1月に、大きな成長を見せた金甌女中(ジンオウニュージョン)を紹介させていただきました(下のURL参照)。

 http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=2011122213246

 決勝には進めなかったものの、3位決定戦で1月の準決勝リーグで38ー67と惨敗を喫した淡水商工(ダンシュイシャンゴン)を57-56で下し、3位になりました。

 その様子を紹介させていただきます。


チームを就任1年目で3位に導いた傅姿伶(フー・ズーリン)ヘッドコーチ(右)と張慧瑛(ジャン・フイイン)アシスタントコーチ(中)

チームを就任1年目で3位に導いた傅姿伶(フー・ズーリン)ヘッドコーチ(右)と張慧瑛(ジャン・フイイン)アシスタントコーチ(中)

 チームを変えたのは、この2人の貢献が大きかったと思います。

 まず、張慧瑛AC。
 試合中はベンチから厳しい眼差しで選手を見つめ、時として厳しく選手達を叱ってきた、いわば”憎まれ役”的存在でチームを支えてきました。

 そして、傅姿伶HC。
 厳しさが際立つ張慧瑛ACとは違い、どちらかと言うと”癒し系”キャラでチームを支えてきました。

 そんな2人だからこそ、バランスがうまく取れて、いいチームを作る事が出来たのではないかと思います。


試合終了後の様子

試合終了後の様子

 試合は、途中14点差をつけられましたが、最後まで食らいつき、56-56で迎えた最後の26.1秒で得たフリースローを1本決めて逆転。そのまま逃げ切りました。

 前年、予選敗退したこともあり、試合終了後は上の写真のように喜びが爆発していました。


控え室に引き上げる選手の目に光るものが…

控え室に引き上げる選手の目に光るものが…

 実はこの金甌女中の勝利には、私も僭越ながら貢献させていただきました。
 
 トップの写真の「頑張れ!」の文字は、本人の張于文(ジャン・ユゥィウェン)だけでなく、傅姿伶HCからも「せっかくだから書いてあげて!」と強くせがまれて、書かせていただいたものです。

 彼女の左腕には、ハングルで「ファイト!」と書かれていました。それで「じゃあ、右腕は日本語で書いてもらおうよ!」ということで私が書き込むはめになったのですが、このような形で返ってくるとは思ってもいませんでした。


傅姿伶HCの目にも光るものが…

傅姿伶HCの目にも光るものが…

 すぐ上の写真は試合終了直後の様子で、関係者と歓喜の抱擁を交わした後のものですが、傅姿伶HCの目には光るものがありました。

 恐らく、HCに就任してからの苦労は半端ではなかったと思います。

 傅姿伶HCのご主人は元中日の投手で、今はプロ野球・兄弟エレファンツ投手コーチの曹竣ヤン(ツァオ・ジュンヤン:ヤンは山へんに易)氏。また、2人のお子さんも小学校低学年。

 ご主人は、時間がある時は2人のお子さんと一緒に応援に駆けつけてましたが、家を空けることが多い職業柄。2人のお子さんも送り迎えが必要な年齢のため、心配も絶えなかったと思います。

 その2人のお子さんは、チームの練習にも顔を出しているせいか、選手達にとても可愛がられていました。日本ではちょっと考えにくい光景です。

 金甌女中は、そんな一体感が光ったからこそ、勝ち取ることができた3位だったような気がします。


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