イタリア

イタリア:ローマ

菅谷 桂子(すがや けいこ)

職業…主婦
居住都市…ローマ(イタリア)

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ビットリオ広場に特設されたPride Parkの入口

ビットリオ広場に特設されたPride Parkの入口

近年ローマでは、毎年6月初旬に同性愛者の権利を訴える(Euro Pride)ゲイパレードが行われます。
1994年第1回パレードで参加者2万人だったのが、今年はヨーロッパ各地より100万人が参加したと主催者は報告(ちなみにローマ市警察本部は50万人と報告?)。カーニバルのようなカラフルな40台のトラックのデッキ車でのパフォーマンスや音量最大のBGM付き、例年になく華やかで、老若男女沢山の人が参加したパレードでした。今年は6月1~12日まで、ヴィットリオ広場にEuro Pride の特設野外会場“Pride Park”を設置し、展示や各種イベントも行われました。


パレード:同性愛者親の会による子供を乗せたパレード車

パレード:同性愛者親の会による子供を乗せたパレード車

今回は例年になく話題になったのは、ゲイ・アイコンでもあるレディーガガが11日のパレードの締めのコンサートに参加するというニュースが、6月に入りマスメディアで流れたからです。イタリアでもレディーガガは大人気。マドンナ同様、イタリア系アメリカ人ということで、イタリア人には血のつながりを感じるようです。


パレード:リオのカーニバル並、男性?ダンサーに続く楽団

パレード:リオのカーニバル並、男性?ダンサーに続く楽団

私も生でレディーガガが聞ける機会がいつあるかわからないので、少し違和感を感じながらも、パレード後チルコ・マッシモの野外特設コンサート会場に向かいました。

当初30分のパフォーマンスと噂が飛び交いましたが、午後9時の開始予定を15分過ぎると、緑色のおかっぱヘアースタイルに黒のサングラス、ドナテッラ・ヴェルサーチ寄贈の黒いドレスに身を包んだレディーガガが現れました。まずは英語による、思ったより長いスピーチが20分。同性愛者の人権を保護し、我々は皆同じ人間であり平等、愛に変わりないと訴え続けました。ゆっくり、一言一言かみ締めるようにわかりやすい英語でしたが、私の周りにいたイタリア人は長すぎるとぼやいていました。その後舞台に置かれたグランドピアノを弾きながら、新曲「Born This Way」と「The Edge of Glory」2曲をしっとりバラード調で熱唱しました。

2曲目の途中突然立ち上がり、たっぷりした白黒の柄のドレープのスカートをはずし、「衣装替えよ!」とグランドピアノに被せ、体のラインに沿った黒のドレス姿で歌を歌い続けました。最後にドレープのスカートをマントのように体に巻き退場しました。


パレード:過激ファッションでポーズをとる男性?

パレード:過激ファッションでポーズをとる男性?

いつものエキセントリックな彼女の面影はなく、始終とても上品でまじめに同姓愛者人権平等を訴えるパフォーマンスで驚きました。スピーチも手元に原稿があり、いつもの彼女の自然な姿や過激な発言はなかったのですが、あくまでも今回は平和イベントであり、参加者を挑発するような事は一切みられなかった40分のパフォーマンス(Youtubeで見ること可能)でした。
彼女の短いローマ滞在中は、スペイン広場界隈のコルソ通りのホテル・プラザに13室部屋を貸切し、彼女の大好物の水牛のモッツァレッラチーズも調達したといわれています。


コンサート会場でスピーチするレディーガガ

コンサート会場でスピーチするレディーガガ

Euro Pride Romaの公式サイト:
http://www.europrideroma.com/index.php?sezione=1&lang=en


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