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新榮高中（シンロンガオジョン）の田本玉（ティエン・ベンユイ）ヘッドコーチ ＊中央で赤いTシャツを着ている女性
1年前、高校バスケの男子チームで、三民家商（以下”三民”）の謝玉娟（シェ・ユイジェン）ヘッドコーチ（以下”HC”）を下記URLで紹介しました。
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=20101224222434
今回は、この謝HCと大の仲良しで、同様に女性でありながら男子チームを率いている女性指導者を紹介します。
上の写真の田本玉HCは、バスケットボールのコーチとしてだけでなく、新榮高中（正式名称は新榮高級中學）の体育教師として生徒たちの人気も高い教師です。
コーチとしての実績は、優勝1回、準優勝3回、3位1回と三民の謝HCと比べても遜色ないものです。コーチのキャリアは10年以上、その間に以前紹介した台湾代表の張宗憲（ジャン・ゾンシェン）をはじめ、多くの優秀な人材を育ててきました。
コートでは、選手に厳しく！
その方法は、三民の謝HCとは対照的で、コート上では選手に厳しく接しています。大声で怒鳴って指示を出すのは当たり前。不甲斐ないプレーを見せた選手には、上の写真のように叱り飛ばす事、闘魂注入（想像してくださいね）も情け容赦なくやっています。
今回の男子2次予選では、第3Q開始わずか30秒足らずであっさりゴールを許した後、すぐにタイムアウトを取り、コート上にいた選手5人にうさぎ跳びでベンチに戻るよう指示を出す、といったこともありました。
関係者と歓喜の抱擁
言い換えると、男勝りで強気な部分を全面に出しています。
それ故、問題行動を起こしたこともありますが、実際にはとても女性的で繊細な一面を持ち合わせています。
その代表的な例が上の写真のような歓喜の抱擁に現れる表情であり、下の写真のように試合に負けて泣いている選手を優しく慰める姿に現れます。
暗いですが、左が田本玉HC
選手に対しては本当に厳しく、時として手を挙げることもありますが、コートを離れたら別人。親分肌で面倒見がよく、周囲への気遣いも丁寧過ぎるくらい丁寧。選手だけでなく、私もお世話になることが多々あります。
どんなに厳しくても、選手やコーチ、OBたちが慕ってついてくるのは、そうした一面があるからでしょう。学校で人気が高いのも頷けます。
暗いですが、2007年に初めて見たHBLでの一コマ。ピンクのシャツが選手と一緒に涙を流す田本玉HC
そんな田HCは、今回のHBL男子2次予選では、色んな意味で最大の主役となりました。
その様子は、チームの様子と合わせて次回以降紹介したいと思います。
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