台湾の高校バスケHBL、進学校が決勝の舞台へ
2012.03.19 up
10:00台から会場で練習をしていた両チーム(手前の円陣が淡水商工、奥の緑のウェアとオレンジのTシャツの選手が北一女)
以前から、台湾の高校バスケHBLで活躍を続ける、有名進学校の台北第一女子高級中學(通称:北一女「ベイイーニユィ」)の様子を紹介させて頂きました。3月3、4日に台湾大学総合体育館で開催された決勝トーナメント2試合でも素晴らしい戦いを見せてくれました。
今回は、準決勝で2月10日以来の再戦(下記URL参照)となった淡水商工(ダンシュイシャンゴン)戦です。
http://www.ima-earth.com/contents/entry.php?id=201222015420
上の写真は試合当日11:20頃の様子です。
私は11:00ごろ会場入りしましたが、両チームとも既に会場で練習していました。試合開始予定時刻が19:00と時間に余裕があったことから、雰囲気はいたって和やかでしたが、お互いに目を合わせる事はなく、火花がバチバチ飛び散っていました。
試合中の様子
試合は、序盤こそ淡水商工のペースで進み0-7になりましたが、北一女が必死に食らいつき、シーソーゲームになっていきました。
両チームのマスコットもバトルを展開!
そして、試合が盛り上がると応援もヒートアップするもので……
第3Qと第4Qの間、上の写真のように両チームのマスコット(淡水商工はウサギ、北一女は蝶の幼虫であるいも虫)による番外戦も行なわれました。TV中継ではカットされましたが、実況付きで放送したら確実に面白かっただけに、残念でした。
試合に戻りますが、勝負どころで致命的なミスが目立った淡水商工に対して、それを逃さず的確にゴールを決め続けた北一女が79ー73で勝利。心の面で成長を続けるチームらしい勝ち方を見せ、出場15年目で初めての決勝進出を決めました。
決勝トーナメントは、通常男子の試合の中で一番盛り上がる試合が最後に開催されますが、この日は、女子のこの試合が最後に組まれました。その男子の試合を押しのけて、最後に組まれる理由が分かるような試合でした。
選手からワインを差し出される、駱燕萍(ルオ・イェンピン)ヘッドコーチ(以下HC)
試合終了後は、喜びがこれまで以上に爆発!
試合終了と同時にバスケットボール部のOGと現役選手がコートへ一斉に駆け寄り、喜びを分かち合いました。
その後、上の写真のように現役の選手たちが用意していたワインで、駱HCや学校の先生たちが口をつけ、祝杯をあげました。
日本では、先生をはじめ学校関係者が公の場(それもTVの生中継で)で酒を飲む光景は、絶対にあり得ません。ましてや、生徒が酒を用意していようものなら、間違いなく“教育的指導”でしょう。
“進学校の生徒が未成年(注:台湾は18歳から飲酒可能)で飲酒!?”という感じの見出しで報じられても、おかしくないくらいです。
それくらい喜びがピークに達していた、ということですが、初めて見る光景に驚くばかりでした。
シメは勝利の舞!
最後は、上の写真のように現役の選手だけでなく、OGも混じって勝利のダンス。
DJもしっかりBGMを準備していました。流石です!
これを見ていた私は、「明日の決勝、大丈夫かな…… ちょっと浮かれすぎなんと違うか?」と思わずにいられませんでしたが、決勝の結果は如何に……
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