イタリア

イタリア:ローマ

菅谷 桂子(すがや けいこ)

職業…主婦
居住都市…ローマ(イタリア)

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

我家のクリスマスツリーとプレセペとワイン

我家のクリスマスツリーとプレセペとワイン

トスカーナ州南部マレンマ地方にあるワイン街道、凝灰岩の町ピティリアーノで作られる白のDOCワイン「Bianco di Pitigliano(ビアンコ・ディ・ピティリアーノ=ピティリアーノの白ワイン)」をご紹介します。


ビアンコ・ディ・ピティリアーノとビスケット

ビアンコ・ディ・ピティリアーノとビスケット

同地では、紀元前7世紀頃既にトスカーナ州の原住民エトルリア人によりワインが製造され、古代ギリシャや東洋に輸出していたといわれています。それ程歴史深く、近くの墳墓の遺跡よりその事が証明されています。
1966年にDOCワインとして認定されたビアンコ・ディ・ピティリアーノは、マイナーながらも歴史の重みがずっしりしたワインです。


このワインはさっぱりさわやか味で、魚介類の前菜、野菜や豆のスープ、野菜の天ぷら、チーズによくあうと、ワインのラベルにかかれる表の顔があります。
実は目玉なのがこのワインの裏の顔で、デザートワインとしても飲めます。
フルコース(アペリテイブ、前菜、プリモ、セコンド、付け野菜、デザートまで)でカバーできてしまうスーパーマルチワインです。


ワインに合う、ピティリアーノ名物老舗CERATA店のビスケット

ワインに合う、ピティリアーノ名物老舗CERATA店のビスケット

とりわけデザートには、地場菓子Tozzetti(トッツェッティ)というナッツ入り固いビスケットがあり、通常トスカーナ州では、このビスケットをCantucci(カントゥッチ)と称し、Vin Santo(ヴィン・サント)というルビー色の甘口デザートワインで食します。しかし、このドライでさっぱりした白ワインに浸しながら食べるのが、地元っ子たちがするこのワインの通な味わい方でもあります。


新年の門出に、お魚や野菜やお豆など甘辛味が寄り集まったおせち料理やお雑炊にも、このドライ味の白ワインが寄り添って、よりお食事を引き立ててくれることでしょう。


レポーター「菅谷 桂子」の最近の記事

「イタリア」の他の記事

  • 1240 ビュー
  • 0 コメント

0 - Comments

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website