フランス

フランス:トゥルーズ

田渕和恵(たぶちかずえ)

職業…塾講師(日本)/イラストレーター(フランス)
居住都市…岡山県新見市/フランス・トゥルーズ市/ブルキナファソ・ワガドゥグ市他

前の月へ

2024.4

次の月へ
S M T W T F S
 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30     

瀬戸内国際芸術祭の玄関 高松港

瀬戸内国際芸術祭の玄関 高松港

「こんにちは」「今日は、どこまで進んだ?」
「疲れているだろう。ちょっと一杯、お茶をのんでいきなさい。」


これらは、瀬戸内海の人たちとの会話です。
この一年間、自分のできるところで、
芸術祭に関わらせてもらいました。

町や村の人たちと汗を流し、
一緒に地域の良さや言葉、料理や自然に触れ、楽しんできました。


小豆島 竹の切り出し(製作の土台) みんなで力を合わせます。

小豆島 竹の切り出し(製作の土台) みんなで力を合わせます。

瀬戸内国際芸術祭では、
芸術家が作った完成品ではなく、
みんなで作っていく初めからプロセスが作品です。
交わされる挨拶から料理、島の風景と自然、
人々が流した汗と笑顔まで、
一瞬いっしゅんのすべてがアートなのです。


男木島での製作 お手伝いの様子

男木島での製作 お手伝いの様子

いわずもがな、瀬戸内の小さな島々の
自治会や漁業組合の人々にとって、芸術は遠い世界でしょう。
いろんな色の網を編んだところで、お金にもならないし、
空き家を改築されたところで、よくわからない。
漁業や農業で疲れたら、製作に付き合うより、休みたい。
有名アーティストが来たところで、知ったこっちゃない。
・・・と、最初はこんな感じだったと思います。


女木島のかもめたち かもめシール張りは楽しかった。

女木島のかもめたち かもめシール張りは楽しかった。


芸術祭、ありがとう!

芸術祭、ありがとう!

一人の力じゃダメだ。人数が多いだけでもダメ。
アートに意味があることを、
みんなが楽しくアートに関わっていけるような工夫を。
そして、物事を進めていくために、
ポイント・難関、推進力となる人をおさえ掴んでおくこと。
時間をかけ、信頼を積み重ね、人脈を作りを続けてきた上での
成功です。

2013年は瀬戸内芸術祭にはじまり、終わりました。
福島にいる今でも、瀬戸内の風を感じ、元気をもらえます。
ありがとう!
そして、また3年後に会いましょう!


レポーター「田渕和恵」の最近の記事

「フランス」の他の記事

タグ:アート

  • 3191 ビュー
  • 2 コメント

2 - Comments

いとうより:

2013 年 11 月 12 日 12:14:43

いとうです。
瀬戸内海の島々は、アートで非常に活性化して、多くの方が観光に来ている
と聞いています。今年の10月2日掲載のIMAリポーター針谷さんのレポートで
「Jaume plensaムード満載」をいただきました。一番最後の写真に写っている
白い骨組みの屋根みたいなものは、船着場でJaume plensaさんの作品では
ないでしょうか。
そうだとしたら、非常に面白いですね。

道下より:

2013 年 11 月 12 日 14:53:07

高松港から見る海辺はとても穏やかで、瀬戸内海の印象そのままという記憶があります。この地でアートはいいですね?

Add your comments

サイト内検索

Name(required)

Mail(will not be published)

Website