台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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試合終了後、東日本大震災の支援への感謝のメッセージを見せる日本代表の選手たち

試合終了後、東日本大震災の支援への感謝のメッセージを見せる日本代表の選手たち

 今回の侍ジャパンの台湾遠征は、スポーツ専門メディアでは代表選手の強化の面が強調されていますが、私が注目したのはそれ以外の外交面での親善大使としての役割です。

 前回紹介した山本浩二氏のスピーチに留まらず、選手をはじめチームスタッフも、試合後、上の写真のように東日本大震災の復興支援への感謝の言葉を綴った横断幕を掲げました。

 台湾の微妙な外交的立場から、政治家たちが発した感謝の言葉がなかなか伝わりにくい中でのこのメッセージはインパクトがあったと思います。


11月10日の最終戦での始球式の一コマ

11月10日の最終戦での始球式の一コマ

 11月10日の天母棒球場で行われた最終戦では、東日本大震災当時、被災地へ赴き、救助活動に尽力された台湾のレスキュー隊の隊員が始球式を行いました。

 天母棒球場の近くは、日本人学校もあり、日本人駐在員の多くが居住するエリアです。当日は日本人の観客も多く見られましたが、その多くは感慨深くこの様子を眺めていたのではないかと思います。


試合終了後の紙テープのシャワー

試合終了後の紙テープのシャワー

 11月10日の試合終了後は、紙テープが両チームの応援席から舞いました。

 上の写真は三塁側のチャイニーズタイペイの応援席から。


こちらは日本側の応援席

こちらは日本側の応援席

 上の写真は、一塁側の日本の応援席から。日の丸の白と赤の紙テープが舞いました。

 対戦相手が日本以外だったら、こうした光景が見られなかったかもしれません。それぐらい貴重な光景だったと思います。


開会式より

開会式より

 最後は開会式より。

 台湾側から2020年の東京オリンピック開催権獲得を祝うプレートが贈られました。

 今回の遠征で、侍ジャパンが果たした役割はとても大きかったと思います。また、野球の試合以外でも親善大使としての役割もしっかり果たせる、ということを示してくれたのではないかと思います。

 それを強く感じたのは、選手たちが11月10日の試合前に訪れた日本人学校での交流活動ですが、その様子は次回にて。


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  • 1 コメント

1 - Comments

いとうより:

2013 年 12 月 16 日 17:02:57

いとうです。
日本でも、ニュースで東日本大震災のお礼がされたという報道はありましたが
ここまで詳しく情報を出していたところは無かったと思います。

来年の十勝毎日新聞年間キャンペーンは「スポーツの力」です。今回の
レポートにいただいたように、単に勝敗で一喜一憂するだけではない、
人々に与える様々な影響力について年間キャンペーンとして報道していき
ます。今後も、IMAサイトでのレポートをお願いします。

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