ローマ教皇突然の退位表明ショックと総選挙前の騒々しいローマその2
2013.02.15 up
サン・ピエトロ寺院広場前でバチカン刊行新聞を広げて
教皇ご自身が退位することの重大さを一番痛感し、ラテン語の表明の中でも許しを聞いています。我々にとって突然な事でしたが、退位を復活祭が終わる迄待てなかったほど、決断までの教皇の苦悩が垣間見られます。イタリアを初め世界の首脳陣達は、この決断に勇気と尊敬の念を感ずるコメントを発表しています。
バチカン市国内サン・ピエトロ寺院広場脇のキオスク
同時にイタリアは、昨年12月8日に内閣総辞職、2月24/25日と総選挙が待ち構えています。
不思議なことに総選挙と教皇選出、まさにイタリアはW選挙の春を迎えようとしています。総選挙によりイタリア政治一新?財政緊縮案による増税、消費低迷、失業者増加と課題も多い中、各政党は票取りのため公約を弾丸のように提案しては、時にライバル政党を挑発しあう醜い状態です。ローマ市内にあるバチカン市国も、新教皇を選出し、近年カトリック教会が抱える問題を整理し、新たに取り組まなければなりません。
キオスクにてバチカン刊行新聞の増刷版を買いに群がる客
一夜明けた12日のサンピエトロ寺院界隈は、世界各国から集まる報道陣が、広場外の通常タクシー停留所にテントをはり、新教皇選出までの動きを伝えようと待機しています。
バチカン刊行新聞を購入できて満足する男性
バチカン市国内の郵便局の脇にあるキオスクでは、バチカン市国刊行新聞“オッセルヴァトーリオ・ローマノ”が、12日発売日朝9時の時点で完売。町中のキオスクでも完売する中、人々がこの新聞を捜しに集まってきました。10時に増刷版が販売されるのを待ち、キオスクに人だかりの様子が伺えました。
ベネディクト16世が教皇選出前の枢機卿時代の住居の入口
このニュースと共に、マラキ預言なども浮上しながらも、“トトカルチョ”サッカー勝敗予想ならぬ“トトパーパ”新教皇予想が始まりました。
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