イタリアサッカー・セリアAのASローマのキャプテン、フランチェスコ・トッティ選手が昨年10月半ばに本を出版しました。モンダドーリ出版社のユーモア文庫シリーズより、古代ローマを彼の独特な語りで紹介した「E mo’ te spiego Roma（それじゃぁ今、俺がローマを紹介するぜ）」という、ローマ方言たっぷりのタイトル。144ページ、12.50ユーロ。

著者の話題性もさながら、発売当初売上げベスト１０の上位に入り、クリスマス商戦にも乗り、年明けても売上げ順位圏内を保っていました。
トッティ選手は過去にも、彼のお得意の小話集など７冊出版し、著者活動も大評判。

「冗談とユーモアにより、歴史を軽く退屈することなく語ることが出来る。この本は、試合中に相手のマークを外しながらパスするように、的確な方法で効果が高く、ゴールよりもすばらしい。人々は笑いを必要としている。」と、著者はこの本のコメントをしました。

古代と現代のローマの観光名所を紹介しながら、彼のサッカー人生に関わるエピソードを上手く交え、面白おかしく彼の話術に引き込まれてしまうような本。古代ローマ時代の歴史上人物と、現代の有名なサッカー選手たちが、不思議に絡みあっています。

サッカーファンで、イタリア語（とりわけローマ方言）に少し興味があるなら、この一冊で古代ローマの歴史の一部を理解しながら、ユーモアたっぷり皆さんに笑いをもたらしてくれる本です。

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