ローマに人々のハートを早くも掴んだフランチェスコ新教皇誕生
2013.03.16 up
バチカン市国刊行新聞の一面記事「新教皇誕生」を持つ観光客
3月12日より教皇選出会議コンクラーベが開始され、25時間後の二日目5回目の投票で266代新教皇がスピード選出されました。
投票結果を知らせる為に、システィーナ礼拝堂内に設置された2台の炉に、115人の枢機卿の投票後の用紙を入れ燃やし、屋根の煙突より白煙が出れば新教皇誕生、黒煙が出ると再投票の知らせ。煙を白黒させるには、投票用紙以外に化学薬品が混ぜられています。
サ・ピエトロ寺院前大通りで新聞を売る売り子
巷では13~14日中に、有力候補であったミラノ出身かアメリカ出身の新教皇が生まれると噂され、13日は小雨の振る中、夕方より人々が広場に沢山集まっていました。
19時過ぎ煙突より白煙が出て新教皇誕生の知らせ後、鐘が鳴り響きその45分後にサン・ピエトロ寺院のバルコニーより現れた新教皇は、予想外の思いがけない人物。
実は7年前、名誉教皇ベネディクト16世の対抗候補で選ばれかけましたが、自ら辞退したという下りがあります。
売切れ続出バチカン市国刊行新聞特別販売に群がる人々
新教皇は、イタリア人移民系アルゼンチン出身、ブエノス・アイレスのジョルジョ・マリオ・ベルゴリオ大司教76歳。歴代で初めて使用されるフランチェスコという教皇名を選び、質素で慈悲深く謙虚なアッシジの守護聖人フランチェスコの精神を受け継ぎたい、ご本人の意思が伺えます。南米初、イエズス会系初の新教皇です。
サン・ピエトロ寺院のバルコニーより「新教皇誕生」の告知
自国では貧しい人々を助け、教会内に住まずアパートで自炊、通常地下鉄で移動し、とても実質的でシンプルな生活。サッカーとタンゴを愛するごく普通の人。
フランチェスコ新教皇がバルコニーに現れメッセージを送る
選出直後バルコニーに現れ、開口一番「こんばんは、兄弟姉妹信者の皆さん~」と始まる、意外な親しみやすいメッセージと素朴な姿勢と同時に、沈黙の祈りで一瞬にして広場を鎮めたそのカリスマ性で、早くも人々のハートを掴みました。
ローマ・カトリック教会に改革と希望をもたらす教皇と世間でも大評判です。
一方、同じ地にありながらも、2月25日の総選挙後未だに首相すら決まらないスローなイタリアが、とても対照的です。
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