骨折や怪我の完治を願う、入れ墨風(?)ギブス
2013.04.21 up
病院の診察室に飾られてあった使用済入れ墨風ギブス
イタリアでは骨折をしてギブスがつけられると、怪我が完治するよう、その真っ白の硬い表面にイラストや励みの言葉やサインをします。とりわけ、南イタリアでは強く信じられています。
私の腕のギブスに子供のイラストが描かれている
私個人的な話になってしまいますが、3月初旬のある夜、ローマのテルミニ駅地下鉄より地上に出るとっても短いエスカレーターに乗り、誰もいない状態で前につまずき、左手の中手骨を複雑骨折してしまいました。病院の緊急外来でレントゲンをとり、肘より手のひらまでギブスを、薬指には支え棒が施され、全治30日と診断。
私の腕のギブスの内側に寄せ書きサイン
取り外しがし易い簡易ギブスではなく、包帯を石膏で固めた硬いギブス。生まれて初めての骨折で、利き腕ではない左手でも不自由な生活。硬くて重苦しいギブス生活に、唯一微笑をもたらし、「がんばろう」と気持ちにさせてくれたのが、実はこのギブスに寄せられたサインやカラフルなイラストでした。
ギブス装着当初の真っ白な状態の時に、トマトソースの赤いしみや汚れが気になったりしましたが、6歳の姪っ子が面白がって太陽や花や家のイラストを描いてくれて解決。
腕に歩く励ましのサイン帳を持ち歩いているようで、勇気もわいてきました。
ローマ教皇謁見時に女児の足のギブスにサイン(新聞記事より)
やっとギブスは取れましたが左指が動かず、リハビリを始めなければなりません。世話好きのイタリア人は口を揃えて、「テニスボールをニギニギしてリハビリをしろ」と、会う人皆に言われ、ギブスがなくなり開放されながらも耳にたこが出来てしまいました。
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タグ:怪我、骨折、入れ墨
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