「柿の木プロジェクト」ローマ初の被爆柿の木2世の植樹
2013.04.28 up
被爆柿の木2世を学校の校庭の花壇に生徒と共に植樹する
4月13日(土)、ローマ市内で長男が通うアウグスト・リーギ国立理数高校にて「時の蘇生・柿の木プロジェクト」による植樹式が行なわれました。
1年半前まで同高校2年A組に在籍していた故ロレンツォ君を偲び、級友と父母や教師達がこのプロジェクトに応募し実現しました。
式典中の生徒の朗読発表後に手をとりみんなで挨拶
私も今回初めて知ったこのプロジェクト。
現代美術家の宮島達夫氏により、長崎で被爆した柿の木から樹木医・海老沼正幸先生が生み出した苗木2世を、平和のシンボルとして世界中の子供達と植えていくというアート・プロジェクトが発案され、1995年より開始。
イタリアでは、1999年同氏が国際美術展ヴェネツィア・ビエンナーレで被爆柿の木2世の展示をして大反響を受け、2000年に初めてイタリアで植樹。北はスイス国境近いヴァレーゼ県からはじまり、ブレッシァ県内には現在38本植樹され、南はシチリアにまでこのプロジェクトが広まる中、今回ローマでは初めての植樹になりました。
式典中、海老沼先生御挨拶。横には、通訳の清水さん。
今回日本からは樹木医の海老沼先生と荒木隆久カメラマンが参加されました。
式典は校庭で行なわれ、校長や美術担当教師の挨拶に始まり、学生の朗読やコーラスの発表。ブレッシァ市でプロジェクトを支援する平和会議協会のフォレッティ氏によるお話と、海老沼先生の平和へのメッセージがありました。
最後に、校庭の花壇に苗木の植樹が、故ロレンツォ君のご家族と生徒達と共に行なわれました。
海老沼先生より故ロレンツォ君ご家族へ柿の柄風呂敷贈呈
「長崎は最後の被爆都市。原爆で町が47%破壊され、7万4千人が亡くなり現在4千人の被爆者が存在されます。原爆で放射能を浴びながらも生き続ける柿の苗木を介して、長崎の被爆の思いがこのプロジェクトを広め、自分がいたわる心を持って柿の木を育てることから平和を考えて欲しい。」と、式後の談話会で海老沼先生より貴重なお話も伺いました。
式典後の談話会にて、ガッローニ校長先生と海老沼先生
国や文化や言葉の壁を超え、生命の尊さと平和を願う気持ちがこのプロジェクトに共鳴したすばらしいイベントでした。
柿の木プロジェクト公式サイト:http://kakitreeproject.weblike.jp/
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