ブラジル

ブラジル:サンパウロ

大浦 智子(おおうら ともこ)

職業…フリーランス
居住都市…ブラジル国サンパウロ市

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6月12日にサンパウロの路上で恋人へのプレゼントを持って歩く男性

6月12日にサンパウロの路上で恋人へのプレゼントを持って歩く男性

 6月12日のブラジル ― 路上には臨時の花屋さん、道端ではいかにもプレゼントと分かる大き目のプレゼントや花を携えた男性…

 「母の日は過ぎたのに、今日は何の日?」と、ふと思い起こしてみると、6月12日のブラジルは「恋人の日」です。

 バレンタインの習慣がない代わりに、「恋人の日」はブラジルの恋する人々にとっては大切な一日です。


恋人の日をアピールするポスターの張られた花屋さんの前

恋人の日をアピールするポスターの張られた花屋さんの前

 カトリックの暦では、6月13日がポルトガルのリスボン生まれの修道士だった聖アントニオの命日で、特にブラジル(及び旧宗主国ポルトガルでもといわれる)ではその前日が恋人の日となっています。聖アントニオが縁結びや女性の守護聖人とされているためです。

 ブラジルで描かれた宗教美術には、聖アントニオをテーマとした作品を見かけることも珍しくなく、カトリックの教会では、聖アントニオが祭られている教会も少なくありません。

【参照】画家ポルチナリの聖アントニオ像http://www.jblog.com.br/reinaldo.php?itemid=21697


6月12日の恋人の日に合わせて臨時に現れた路上の花屋さん

6月12日の恋人の日に合わせて臨時に現れた路上の花屋さん

 大の大人の男性が女性にプレゼントするのを見られるなんて恥ずかしいという発想はブラジル人男性の中にはあまりないのだろうか、と思われるような風景…恋する気持ちは、愛する女性にも周囲の人々にも目立つようにアピールするのが流儀と言わんばかりに、毎年6月12日はプレゼントを詰めた大きなバスケットや花のプレゼントを手に持って歩く人を朝から見かけます。

 花屋さんや商店では店頭に恋人の日をアピールするポスターや恋人の日に合わせたプレゼントを並べているのもおなじみの様子です。

 学校では小学生くらいでも男の子が女の子にプレゼントを渡すというようなこともあるそうです。


6月12日の恋人の日に購入したプレゼントの花を携えた男性

6月12日の恋人の日に購入したプレゼントの花を携えた男性



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