イスラムのビッグイベント「犠牲祭」
2014.10.12 up
犠牲祭当日の朝はモスクに集まり祈ります。通常男女別の部屋です
イスラム教の三大イベントと言えば、断食明け(レバラン)、イスラム正月、そしてこの「犠牲祭」(Idul Adha)です。今年は10月5日が犠牲祭でした。
数日前から道端で売られている羊たち
犠牲祭でのメインイベントは、牛やヤギ、羊を神に捧げること。犠牲祭の数日前から道端にヤギや羊が並び売られています。値段は、ヤギ、羊が1万5千円程度からで、牛は15万円程度から。高い牛では100万円を超えるものもあるとか。
コーランを唱えられながら、まずは倒して手足を縛ります。体の赤いのは、購入者がわかるよう記載された記号
金銭的に問題のない人は少なくとも一生に一度は購入します。イスラム教では、自分が捧げた牛あるいはヤギや羊に乗って天国にいくと考えられています。牛には7人まで乗れ、ヤギや羊は1人乗りです。そのため、牛は7人で共同購入することもあります。もちろん、金銭的な問題でこれだけのお金を出せない人は、家族で羊1頭でも許されていますし、それも難しい人は祈りを捧げる等別の方法があり、天国にいけないというわけではありません。
と殺された後は、近所の住民によって肉が切り分けられます。この後の仕事に向けて休憩中
犠牲祭(と殺)は、モスクや広場などいたるところで行われています。と殺する前に購入者の名前が読み上げられ、コーランを唱えながらと殺されます。日本人の私からするとかなりグロテスクで、最初に見たときは気分が悪くなりましたが、インドネシア人は子供でもアイスクリームを食べながら見物していたりするので驚きです。地域住民によって解体された肉は購入者に一部渡され、残りは貧しい人や地域住民にふるまわれます。
大きなイベントの前夜は松明を持って練り歩きます。またモスクからは一晩中アラーを賞賛する声が。歌のようで耳に残ります
レポーター「Saori」の最近の記事
「インドネシア」の他の記事
2 - Comments
ひでより:
2015 年 09 月 25 日 16:29:59
楓様
初めまして。
インドネシア在住、一年目のひでと申します。
昨日は、今年の犠牲祭でした。
犠牲祭の事を調べていると、楓さんのレポートにたどり着きました。
昨日、運転手にいろいろ聞いたのですが、まだ言葉の壁があり、
よく理解できてなかったのですが、楓さんの記事を読んで、
頭の中がすっきりしました。
写真付きで詳しく書かれており、興味深く読ませて頂きました。
せっかくインドネシアにいるんで、
ここならではの経験をしないともったいないですね。
記事の目の付け所が面白くて、過去の記事もいくつか
読ませて頂きました。
次のレポートも楽しみにしています。
std screening near meより:
2017 年 11 月 23 日 08:41:21
あなたは私の心を読んだようです!あなたはこの本を書いたように、これについてたくさん知っているようです
それか何かに私はあなたがいくつかのことをすることができると思います
写真を少し家に追いやる写真がありますが、これ以外にはこれはすばらしいブログです。
優れた読書。私は間違いなく戻ってくるだろう。
Add your comments