ドイツ

ドイツ:バーデン・バーデン

上原 飛鳥(うえはら あすか)

職業…旅行会社
居住都市…バーデン・バーデン

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7種類のハーブが入る、フランクフルト名物「グリューネゾーセ」。小学校でもらったハーブのパンフレット。

7種類のハーブが入る、フランクフルト名物「グリューネゾーセ」。小学校でもらったハーブのパンフレット。

7種類のハーブと聞くと日本の七草粥を思い出しますが、フランクフルトにも7種類のハーブを使った名物料理「グリューネゾーセ(緑のソース)」があります。茹でた卵やジャガイモにを絡めて食べたりするのが一般的ですが、レストランではシュニッツェル(カツレツ)や茹でた牛肉、白アスパラガスと組み合わせてちょっと豪華に出てくることもあります。


このような包みの中に7種類のハーブがすべて入って売られています。スーパーで2.50~3ユーロ(約350ほど)。

このような包みの中に7種類のハーブがすべて入って売られています。スーパーで2.50~3ユーロ(約350ほど)。

スーパーの野菜売り場には、7種類のハーブが全部揃って入っている便利なセットが売られているので、意外と簡単に家でも作ることができます。7種類のハーブとは、チャービル、パセリ、スイバ、ルリジサ、チャイブ、コショウソウ、サラダバーネットです。
グリューネゾーセの元になったとされるソースは2000年以上前のオリエントが発祥といわれています。いつ、どのようにしてドイツへもたらされたかははっきりとわかりません。有力な説は、16、17世紀のユグノー派の修道士とともにフランスから入ってきた、あるいはイタリアの商人ではないか?などと言われています。いずれにせよ、このソースはフランクフルト周辺の中部及び北部ヘッセン州で好まれ、グリューネゾーセとして名物料理となりました。


グリューネゾーセの材料。

グリューネゾーセの材料。

フランクフルトでは毎年5月にグリューネゾーセフェスティバルが開催されます。街の中心部で開催されるこのお祭りでは、グリューネゾーセが食べられる露店や、テントでは最も美味しいグリューネゾーセが選ばれるコンテストが行われます。コンテストには子供の部もあり、フランクフルト周辺の学校も参加します。息子のクラスも挑戦し、地区予選を通過して、決勝大会で2位を獲得しました。その秘伝?レシピを教えてもらい、実際に家でも作ってみました。
(材料)
7種のハーブ1包み
Schmand(サワークリームの1種、脂肪分20%)
Sauere Sahne(こちらもサワークリームの1種、脂肪分10%)
マヨネーズ
レモン汁とレモンの皮すりおろし
油(オリーブオイル以外)
ゆで卵
ピクルスみじん切り
玉ねぎ
にんにく
マスタード
塩こしょう

作り方はいたって簡単。以上の材料をすべて混ぜ合わせれば出来上りです。

味はとてもさっぱりしています。ドイツ料理といえばソーセージや肉の盛り合わせなど、胃がもたれるイメージがあるかも知れませんが、こちらはさらっと軽く7種のハーブのビタミンも取れてオススメです。フランクフルトにお越しの際は、この名物ソースを試してみてください!


ゆで卵と茹でジャガイモと一緒にいただきます。

ゆで卵と茹でジャガイモと一緒にいただきます。


グリューネゾーセにちなんだグッズ。本屋さんにて。

グリューネゾーセにちなんだグッズ。本屋さんにて。


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