スイスから英国南部へ!車の旅(3)エクセターの地下水道跡へもぐる
2017.05.03 up
渋滞中の高速道路から遠くに見えたのは世界遺産ストーンヘンジ。得した気分でした(笑)
短い滞在で残念だったのですが、カンタベリーをたち、更にずっと西へ向かいます。次に滞在する予定の町はデボン州エクセター。英国の春の陽気を楽しみながら、春休み中で混雑する高速道路も何とか乗り切っていたのですが―。
途中で渋滞がひどくなり、ほとんど車が動かない時がありました。「もしかして事故?」と心配していたら、ノロノロ運転しているうちに前方に見えてきたのは、何と世界遺産であるストーンヘンジ! 高速道路から見えるとは知りませんでした!
エクセター大聖堂
予定到着時間を1時間ほどオーバーして、何とかエクセターへ無事到着。
エクセターにも知られた場所・建物がいくつかあるのですが、まずエクセター大学は、ハリー・ポッターの著者であるJ.K.ローリングの母校だったり、ゴシック建築で町の中心部にあるエクセター大聖堂もこの町の顔といえます。
地下水道跡に今からもぐってみます!
この町では特に観光名所を網羅することはしなかったのですが、1カ所興味のあるここへ行ってみました。地下水道跡です。
水道跡に入る前に、エクセターの水道の歴史や模型などがたくさんあり、勉強になります
エクセターの町では、14世紀初めに各家庭に水を届けるパイプを張り巡らした地下道が造られ、地下4メートルから6メートル下にもぐってその跡をたどることができるのです(ガイドツアー)。英国内で、唯一このエクセターの地下道が一般に公開されて、誰でも中も通ることができるそう。
1346年から1349年に造られたこの地下道を通る水道水に、誰でもありつけたわけではなく、大聖堂や裕福な家庭に届けられていたということで、一般市民は井戸や川から水を供給していたようです。
入り口から地下の階段をずんずん降りていくと、当時のエクセターの町の様子や水道事情、近道の模型などがありました。第2次世界大戦中はシェルターとしての役割も果たしましたが、300人ほどしか収容できない上、近くに大きなシェルターが存在していたので、どれだけシェルターとしての役割を果たしていたかは定かではない―とガイドさんが話していました。
地下水道跡。薄暗いライトはありますが、幅が狭く低い壁が迫り、何度も頭を打ちました(苦笑)。ヘルメット必須です(貸してくれます)
さて内部。暗くて狭く、ライトはあっても先が見えないので、閉所恐怖症の人は途中でリタイヤする人もちょくちょくいるそう。
この地下水道の壁は中世時代から今日まであるんだなあ、と思うと感慨深かったです。1933年からこの地下道へ入ることができたらしいのですが、当時はライトや表示などもなかったそうで、スリルが満点だったようです。
現在のガイドツアー形式になったのは2007年からということですが、貴重な歴史が学べる場所として、ずっと大事に続けてほしいですネ!
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