スイス

スイス:フリブール

小島 瑞生(こじま みずき)

職業…公務員
居住都市…フリブール(スイス)

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暑い日は、涼しげな町の泉に癒されます

暑い日は、涼しげな町の泉に癒されます

 夏になり、暑い日が続くスイス。とはいえ家にいても扇風機なしで何とか過ごせるレベルなので、日本の酷暑に比べたらまだまだマシではあるのですが…。


町の通りにほとんど人の姿はありませんでした

町の通りにほとんど人の姿はありませんでした

 そんなある週末、スイスにとっては猛暑(?)レベルの32℃ぐらいあった暑い日、近くの町へ行ったら町の通りに人の姿はほとんどありませんでした。みんな暑さを避けるべく店やレストラン、カフェにいたよう。もしくはすぐ近くの湖で泳いでいたのだと思います。


草地でえさをついばんでいたヨーロッパコウノトリ。脚の部分が白くなっていました

草地でえさをついばんでいたヨーロッパコウノトリ。脚の部分が白くなっていました

 この町の郊外は、この時期麦畑の鄙びた風景が広がっているのですが、その時草地で見かけたのは数羽のコウノトリ。エサを一生懸命ついばんでいました。

 日本では500羽弱(2024年夏現在)しかいない、絶滅危惧種である二ホンコウノトリと異なり、スイスなどヨーロッパ全土で見ることができるヨーロッパのコウノトリは50万羽以上生息している(2024年現在)と推測されています。

 ヨーロッパコウノトリはくちばしが赤く、目も黒くて、大きさは日本のコウノトリと比べて一回りほど小さいので、あどけなく可愛らしい感じに見えます。

 日本語では、日本のものをコウノトリ、ヨーロッパのコウノトリはくちばしが赤いことから「シュバシコウ(朱嘴鸛)」と呼んで区別しますが、欧州で「コウノトリ(独語:Storch/シュトルヒ、仏語:Cigogne/シゴーニュ、英語:Stork/ストークなど)」と呼ばれるものは、通常このヨーロッパコウノトリのこと。

 逆に、日本のコウノトリのことは「二ホンコウノトリ」や「黒くちばしコウノトリ」「東洋コウノトリ」といったさまざまな呼ばれ方で区別されています。

 こちらのコウノトリは人に慣れていることも多いので、近くでしばらく観察していたのですが、どのコウノトリも脚の部分が白くなっていることに気が付きました。なんでも夏の暑い時期になると、コウノトリは体温をクールダウンさせるため、脚に自分の排泄物をかけて冷やすので、脚が尿で白くなるのだそう。

 ヨーロッパのコウノトリたちも、昨今の温暖化で大変だろうなあと思いながら、コウノトリたちの食事をあまり邪魔しないよう、そのまま家路につきました。




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