チリ

チリ:サンティアゴ

鰐部マリエ(わにべまりえ)

職業…フリーランス・フォトライター
居住都市…チリ(サンティアゴ)

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「愛」という単語も日本人とラテン人のチリ人とでは、価値観が違っているような気がします

「愛」という単語も日本人とラテン人のチリ人とでは、価値観が違っているような気がします

 チリと日本の離婚の手続きの違いについて書いてみたいと思います。結婚生活を送っていると、幸せな面だけでなくて大変な部分もたくさんあると思います。時には「もう離婚してやる!」なんて思うこともあるかもしれません。

 知っておいた方が、知らないよりも人生においての選択肢が増えると思うので、チリの離婚事情について少しリサーチしてみました。

 チリでは、日本に比べると離婚の手続きがとても大変です。日本は離婚届にサインして役場に提出して終わりですが、チリは離婚手続きを開始してから手続きが終わるまでに約1年もかかってしまいます。

 離婚する方法にもよりますが、パートナーの浮気などが原因の場合は、浮気を証明するものを用意すればすぐにでも離婚できるようです。弁護士を妻側と夫側に2人分用意し、離婚を進めていきます。ちなみに、チリは浮気のために払ったり、受け取ったりする慰謝料というもの自体は存在していないようです。

 もし夫婦がお互いの合意の上で離婚する場合は、手続きはそれほど難しくないようです。役所に「今日から別居をスタートしました」という申告書を提出してから1年の別居期間を経て、離婚の手続きという形になるようです。それでも、財産に関してや、子どもがいる場合は子どもの養育費や親権などはしっかりと弁護士を通して夫婦で合意してからという流れになるそうです。

 チリの離婚手続きは少し面倒なので、離婚せず書面上は夫婦のままで別居しながら別々の人生を送り、時には新しいパートナーと出会っても老後まで迎えるような人もよくいます。チリの人たちの中では、書面は書面でお互いが別居に合意していて、今後他の人と結婚する予定でないのであれば、書面上では結婚したままでもいいのだそうです。

 日本とチリとでは、離婚の手続きに関してもいろいろと違い、離婚に関する価値観も少し違うような印象です。






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