東フリースランドのお茶はいかが?
2018.02.19 up
お茶博物館のティーセレモニー
ドイツ北西部、北海に面した地域は東フリースランド(Ostfriesland)と呼ばれています。ヨーロッパに初めてお茶をもたらしたオランダに隣接し、紅茶(Ostfriesischer Tee)が有名です。東フリースランドのお茶消費量は一人当たり年間約300リットルで、ドイツ人の平均と比べると10倍。世界で最も消費量が多いそうです。一日5回、3杯ずつ飲むのが習慣ということです。飲み方も独特で、今回お茶博物館のティーセレモニーを体験してきました。
ピンクのバラ模様のティーセットが典型的
東フリースランドの紅茶は独自のブレンドで、アッサムを中心とした色の濃い強めの味が特徴です。東フリースランド流の飲み方があり、白い氷砂糖と生クリームを入れる、スプーンで混ぜない、1杯目はお茶の味を味わうためクッキーなどのお菓子は食べない、3杯飲むなどユニークです。最後にもう紅茶のお代わりは要りませんという時には、スプーンをカップに入れた状態にします。
カップの縁から入れると白い雲のように広がる生クリーム
かき混ぜてはいけません! そのままでお茶の味を楽しみます
昔の茶葉を入れた箱には鍵が付いていました
飲んでみると、最初は渋めのお茶の味がしますが、2口目は生クリームと混ざってまろやかに変化し、最後は溶けた氷砂糖の甘さがしっかり残りました。一口ごとに違う味が楽しめました。お代わりして2杯目からクッキーを食べつつお茶を味わいます。お茶に呼ばれたら3杯飲むのが礼儀だそうで、1杯で終わりにすると、まずいお茶だったということになり失礼だとか。
博物館には紅茶にまつわる展示があり興味深いです。世界のお茶をテーマにしたコーナーもあり、日本の茶室を模した展示もあります。昔は茶葉が高価で、茶葉を入れた箱には鍵がかけられるようになっていて、日曜と祝日だけ飲まれたそうです。
Ostfriesisches Teemuseum
Am Markt 36
26506 Norden
http://www.teemuseum.de/index.php?id=31
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