台湾

台湾:台北

小川 聖市(オガワ セイイチ)

職業…日本語教師、ライター

居住都市…台北市近郊の新北市(台湾)

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研修活動の一コマ

研修活動の一コマ

 過去2回紹介し、昨年は3月17日付の本紙でも扱っていただいた台北市立第一女子高級中學(以下、北一女)の国際交流や来賓が訪れた際に接客を担当する係である緑衣使節(親善大使)のセレクションを兼ねた研修。今年も冬休み開始時の1月21、22日に行われました。

 今年は、昨年と少し変わり、私が楽しみにしていたプログラムが復活しましたので、学校の許可を頂き、参加した1年生たちと同じ気持ちで参加しました。


建物の視察

建物の視察

 そのプログラムは、二つあります。

 一つは学校史の紹介。過去2年は、担当の先生が休暇を取っていたため聞けなかったものです。学校の教科書には載っていない(であろう)日本統治時代の貴重な写真を見ることができただけでなく、学校に関する面白エピソードも聞けたので、眠気に誘われウトウトしていた一部の参加者をよそにニヤニヤしながら聞いていました。


階段など装飾の説明

階段など装飾の説明

 もう一つは、地理の先生による日本統治時代の校舎の説明。光復樓(グワンフーロウ)という日本統治時代の1934年に建てられた校舎の特徴についての説明を受けました。


廊下、内装などの造りや特徴の説明

廊下、内装などの造りや特徴の説明

 光復樓は台北市の三級古跡(日本の有形文化財に相当)に指定されていて、取り壊すことができないので、時代に合わせた改修、耐震補強などを重ねながら、80年以上たった今も管理部門の職員室(1階)、3年生の教室(2、3階)として今も使われています。

 その建物の細部にわたる部分まで詳しく説明を受け、現役の緑衣使節の生徒たちも知らなかった貴重な話が聞け、当時の日本に触れることができたのは大きな収穫でした。
 
 台北市立中山女子高級中學、同建國高級中學も北一女同様100年以上の歴史がある学校で、日本統治時代のものが今も残っていますが、改めてそれに触れ、学校が持つ歴史と伝統の重さを感じた今回の研修活動でした。



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