トゥールーズ 世界言語フォーラム 2018
2018.06.17 up
ニューカレドニアのダンス
「世界言語フォーラム2018」5月27日(日曜日)、トゥールーズのカピトル広場で大盛況のうち、幕を閉じました。
「多文化共生」がこのイベントのテーマ。「フランスに住んでいるすべての人たち(移民)が、自分の故郷の言語・文化に誇りを持って生きてほしい」という願いを込め、100のNGO団体が出展しています。
今年は25周年記念にあたり、6000人くらいの来場客でにぎわいました。
当日は受付を担当
フランスは言わずと知れた移民の国。トゥルーズに住んでいる各国の人たちがそれぞれの文化や言語を披露。お隣さんの国でいうと、中国の少林寺拳法や中国書道、韓国のK-POP、ロシアのダンスの出店がありました。これまで中東とアフリカに関わってきた私は、中東とアフリカの参加者へあいさつ。これまで私の人生であまり接点がなかった大洋州ニューカレドニアのダンスまで思う存分楽しみました。カピトル広場にいながら世界旅行の気分です。
ブルキナファソ(2年間住んだ国)のNGO団体へもあいさつ
「言語に優劣はない」ということで国内の地域の団体ブースも数多く参加。それぞれの地域の方言教室や方言を使ったイベントが行われました。
トゥルーズも含め南仏の広い範囲で使われていたオクシタン語。スペイン近郊で使われるカタルーニャ語、バスク地方で使われるバスク語。南フランスだけでも、まったく違う言語が使われているのです。
もちろん、フランス人はフランス語を共通語として使って話しているわけですが、自分の故郷で使われている「方言」も平等に大切。方言こそ、人間のアイデンティティーのツールなのですから。
アラビア語書道イベント
世界でたとえるなら、英語一辺倒ではなく、言語マイノリティーである日本語や、あまり知られていない仏語圏アフリカ・ブルキナファソで話されているモレ語も、英語と同じく平等に美しい。フランス国内でも同様に、フランス語一辺倒でなく、方言もまた美しく尊いのです。
少林寺拳法イベント
このイベント準備を通し、フランスに住んでいるいろんな外国人と接する機会ともなり、とても楽しかったです。また、自分自身、自分のアイデンティティーや言語を再考する機会ともなりました。
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